昨今、年金だけでは豊かな老後を送れない事が示唆されていますね。
年金に加えた資産運用の重要性が叫ばれています。
本日は、それに関連して以下の日本経済新聞の記事からです。
「不老不死」の自分年金とは?
記事のいう、「不老不死」の自分年金とは何なのでしょうか?
読んだところ、年金不足分を預金(現金)から取り崩すことと比較して、株式等の配当金を受け取る事を指しているようです。
配当金のみを受け取り、株式自体は売却しないため、「不老不死」という訳です。
配当金の活用は、FIRE民・投資民からすると正直周知の事柄かと思いますが、これまで現金一択の方からすれば新しい部分はあるのかもしれません。
ちなみに、株式・投信は価格変動が激しいので元本を割ることはざらにあります。
また、優良株や投信なら減配のケースは少ないですが、業績悪化なら普通に配当金が減る事もあります。
したがって、株式・投信について、決して「不老不死」とまでは言えない点にご注意ください。
とはいえ、10年以上の長期で持つ分には元本割れリスクはかなり下がるので、「不老不死」に近い使い方はありえます。
老後の資産運用は現金?株式?
記事では、老後の資産構成として、現金のみの場合と、株式等のみの場合が比較されています。
記事の通り、株式等を活用した場合は以下の点で有利です。
・配当金のみ使えば株式自体は減らない(※ただし、株価の変動はあり得る)
・老後までに貯めるべき資産額が少なくて済む→株式のリターンのため
ただし、上述したとおり、株式や投信には価格変動リスクがあります。
もちろん、配当金の増減は比較的マイルドですが、それでも株価下落局面で影響を受けるリスクは十分あります。
すると、余剰資金の運用ではなく、生活資金として実際に使う点を考慮すると、直近で使う分は現金で持っておいた方が無難でしょう。
例えば、株式は10年以上長期で持つと元本割れリスクがかなり下がります。
すると、10年以上後に使う分は株式に、それ以前に使う分は現金で持つという方針が1つ考えられます。
もちろん、上記は10年でも何年でもよく、その人のリスク許容度次第です。
要するに、現金、株式、半々で持つ形。
配当金は現金にプールしていき、現金10年分が減れば適宜株式を現金化します(配当金の分、取り崩し量は抑えられる)。
「底を尽く」ストレスについて
記事では、現金取り崩し型について、現金が底を尽くストレスについて触れられています。
これは筆者も同意で、そんなに稼ぐ手段も無い老後、資産が減っていくのはかなりのストレスになると考えます。
自分だったら、資産が尽きるのが怖くて節制に走ります。
そういう意味では、ある程度運用して配当金等があると心強いですね。
それか、使いきれないほどの現金を用意するか(できるかは別)。
とはいえ、健康寿命のうちはしっかり使いたいし、なかなか加減が難しいです。
ほんとは年金だけで楽しく暮らせればベストですが、ちょっとどう見ても期待できませんからね…。
まとめ
以上、「不老不死」の自分年金?についてでした。
配当金は決して不老不死とまでは言えない点にご注意ください。
とはいえ、年金の不足分について運用を行う場合、株式・投信等を組み込むのは一考に値します。
リスク許容度に応じて、ご検討ください。
ご参考になりましたら幸いです。
ご参考に、他のFIRE関連ブログです。
人気ブログランキングに参加しています。
→ 今日も応援クリックお願いします!老後資金の考察。
このような例もあります。
取り崩し型は下落局面に弱いです。
コメント