夏ボーナスの季節ですね(少し経ちましたが)。
妻から「ボーナスだから何かしよう!」と提案されたのですが、一瞬、ちょっと何言ってるか分かんない、ということがありました。
筆者には、「ボーナスだから~する」という思考が欠落していたためです。
ボーナスを使うことが嫌だった訳ではありません。実際、何かしら使うとは思います。
しかし、一瞬このような反応をしてしまった原因は何か?筆者(異常)と妻(一般的)とでは、何が違うのか?
筆者も昔は一般側の人間だったはずです。
上記をひも解くと、FIRE・セミリタイアに適したマインドセット(思考法)が見え隠れしました。
以下、分析します。
分析①:「お金」のとらえ方
まず考えられるのが、筆者と妻とでは、「お金」という概念全体へのとらえ方が違っていたということです。
おそらく、一般的な「お金」の考え方は、給料が入ってくる、その中から使う、いくらか余る、余った分は貯めておき、いざという時に備えるか、後で使う、というもの。以下の点に特徴があります。
・収入=給料なので、「使う+貯める」の合計を給料の枠内で考える
・貯蓄は総じて後で使う目的のため、加齢を考慮すると、なるべく早く使う動機が働く
一方、筆者にとっての「お金」は、給料と資産収入が入ってくる、その中から使う、いくらか余る、余った分は資産に組み込まれ、基本的に二度と使わない、というもの。以下の点に特徴があります。
・収入=給料+資産収入なので、お金を使う上で給料の枠は重要ではない
・貯蓄は資産に組み込まれ、資産収入を強化する利点があるので、使わなくてもムダではない
言い換えると、前者の「お金」は、稼ぐ、使う、貯めるで構成される足し算・引き算の世界。
後者の「お金」は、理論上、資産収入が増え続ける二次関数的な世界です。
このような違いから、ボーナスへの反応は以下のようになると考えられます。
一般的反応:ボーナスが入った→使う枠が増えた→早く使った方が得→ボーナスで~したい
今回の反応:ボーナスが入った→ボーナスと消費は関係ない事象→焦って使う必要なし→スルー
一般的な思考法が間違っているわけではありません。
加齢を考えたとき、若い時期にお金を使うことの重要性は筆者も認識しています。
ただ、「お金」に関する根本的なスタンスが異なるのです。
どちらも1つの考え方。
でも、FIRE・セミリタイアという目的に限れば、資産が増え続ける点で後者が適しているかもしれません。
分析②:感情面
仕事を頑張ったから、自分へのご褒美で何か買うという考え方があります。
仕事への活力にもなるし、良いことだと思います。
一方、筆者がボーナスに反応できなかった理由として、このような感情面の作用が働かなかったことも考えられます。
大変恐縮ですが、筆者は現在の仕事をそんなに「頑張ってる」感覚はありません。
もちろん仕事は真面目にこなしていますが、前職の環境が酷すぎたこともあり、正直天国に感じているからです(詳細はプロフィールに記載)。
こうなると、ご褒美でボーナスを使うという動機が働きづらくなります。
余談
余談ですが、筆者の場合、前職からの転職は不労所得の上昇を背景に決断できたものです。
すると、以下の「正のスパイラル」が考えられます。
不労所得の増加→人生の自由度の増加→労働負荷の低下→ストレスによる消費の減少→資産の増加→不労所得の増加…
あくまでも一例です。
ですが、FIRE・セミリタイアできるレベルまで多くなくとも、不労所得は、転職の決断など人生の自由度を広げてくれる可能性があることを示唆しています(例えば、今よりラクだけど給与が少し下がる転職を許容できる等)。
まとめ
まとめると、給料・ボーナスと消費は別の事象と考える、余ったお金は次なる収入を増やす効果があることを十分認識し、焦ってまで使わない、という思考法が一案です。
また、労働負荷が減ると、余分な消費も同時に減らせる可能性があります。
と、ボーナスの話から色々考えてしまいました。
話を最初に戻すと、筆者と妻でお金への考え方は違います。
でも、筆者は放っておくと使わな過ぎる傾向があるので、ありがたいです。
協議の結果、美味しいものでも食べに行ってきます。
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