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【JT】株価上昇 予想上回る1Q利益(2025年度1Q決算)

銘柄分析
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こんにちは、あらおです。

おととい(5/7)、下記の通りJTの2025年度1Q決算説明会がありました(JTは12月が決算月)。

2025年度 第1四半期 決算説明会

配当に関わる新規の数値発表は無しです(2月、194円キープを発表済み)。

ただ、2月に発表された2025年度の業績予想と照らすと、予想を上回る1Q決算となっています。

今回の発表前から株価は上昇基調でしたが、今のところ発表後も上昇を続けています(5/9時点)。

高まる期待を裏切らない決算だった、と言えるでしょうか。

※5/14追記

5/12以降は株価が低迷。市場の期待値には達していなかったようです。

以下、ざっくばらんに記載します。

※本記事は可能な限り客観的なデータをもとに説明する事を心がけていますが、基本的には筆者の個人的感想です。最終的な投資判断はご自身でお願いします。

以前行ったJTの銘柄分析はこちらです(利回り5%時代がなつかしい…)。

2025年度の業績予想

(出所:2025年度 第1四半期 決算説明会

上記は、2月に発表された本年度の業績予想です。

基本的に各種指標の上昇が予想されています。

ただし、2024年度はカナダでの訴訟損失引当金で▲3,756億円のマイナス(一時要因)が計上されてますから、その分は割り引いて考える必要があります。

そのため、2023年度との比較で見ると、営業利益は6,724億円→6,710億円とほぼ横ばいの予想となっていることが分かります。

そういう事情もあり、配当金は194円キープが発表されていると考えます(2023年度の配当性向は71.4%)。

この予想ですが、たばこ事業の増益が訴訟絡みや為替で相殺されており、本業の増益のわりに保守的な予想には感じます。

上記発表を受け、2~3月は株価が低迷してました。

増配予想ではなかった事も大きかったでしょうか。

2025年度1Qの業績

(出所:2025年度 第1四半期 決算説明会

ところが、蓋を開けてみれば1Qの決算は上記の通りでした。

1Q営業利益が2,488億円。2023年度は、1Q営業利益が2,064億円で、通期で6,724億円です。

かなりハイペースのため、このまま行けば当初発表を覆しての増配やその他株主還元も期待してしまう内容です。

一点、例の訴訟絡みの影響が記載されていないので、その点は少し気になりました。

とはいえ、本業の売り上げは伸びており、やはり順調であることに違いはないと思います。

業績好調の要因

(出所:2025年度 第1四半期 決算説明会

上記は営業利益の増減要因解析です。

見てみると、やはり値上げ効果が最も大きく、+817億円です。依存性の高いタバコ事業の強みですね。

その上で、販売数量も増えているのが特筆すべき点でしょうか。

タバコは先進国中心に需要が減少傾向であるため、その環境下で数量を増やすのは企業努力を感じさせます。

また、2024年度に行った米Vector Groupの買収も、今のところ上手く作用しているように感じます。

やはり大きな企業買収で市場はリスク回避に動いていたでしょうから、そこの見通しがついてきたことで株価上昇となっているでしょうか。

医薬事業の売却

(出所:2025年度 第1四半期 決算説明会

今回の決算で話題になっているのは、医薬事業の売却かもしれません。

とはいえ、タバコ事業の売り上げは2.8兆円規模に対し、医薬事業は0.1兆円程度に過ぎません(2024年度)。

象徴的な意味合いはあるかもしれませんが、業績に与える影響は限定的なようにも感じられます。

ともあれ、JTが本業に集中する姿勢を見せている事は、高配当株投資家にとってはポジティブな事象だと思います。

投資判断

ここのところの株価上昇で、高配当の代名詞たるJTも配当利回り4%代前半まできました。

もちろん、利益大幅増なら配当も大幅増という期待もあるとは思います。

しかし、利益推移は順調とは限らないですし、仮に大幅な増益でも、どこまで株主還元するかは不確定です。

2024年に大きな買収を行っていますし、直ちに大増配とはいかない可能性もあります。

なので、今のところ、どちらかというと期待先行で上がっているというのが個人的印象です。

キャピタルゲイン狙いならそれも良しですが、筆者は生粋の高配当株投資家。

成長余地に不安がつきまとうタバコ株では、4%前半はちょっと手を出しにくいですかね…。

現状、アルトリアグループ(MO)は利回り6.75%、ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)は利回り6.91%というのもあります(5月8日時点)。

業績・配当の安定感含め、素晴らしい企業なのは間違いないんですけどね…いかんせん相対的にバリュエーションが高く感じてしまいます。

という訳で、なかなか今の水準では手を出しにくいというのが率直な感想です(リバランス買いくらいはするかも)。

とか何とか言って、もし配当爆上げしたらすいません(笑)。

筆者は右肩上がりの株価に怯える性質がありますので。その点割り引いてお読み下さい。

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