先日、カフェオレの元を頂いたので、牛乳を買いに行きました。
筆者、普段は牛乳を買いません。
すると驚き。陳列された全牛乳が200円を超えてるではありあせんか。
牛乳って1本100円じゃなかったでしたっけ?
インフレ中とはいえ、さすがに2倍は酷いなと(筆者が世間知らずだったというのはありますが)。
そんなこともあり、最近の物価上昇等について調べてみました。
【悲報】物価+18%、実質賃金-4%、株価2倍
ここ5年(2019年→2024年)の日本の物価、実質賃金、株価の推移について調べてみました(2024年9月時点)。
物価(食料品):18%上昇
実質賃金:4%減少
株価:83%上昇(日経平均株価)
(参考:消費者物価指数、毎月勤労統計調査)
ものの見事に明暗が分かれています。
悲しい事に、賃金、物価上昇に完全に負けています。
さらに言えば、株価に圧倒的に負けています。
物価上昇では商品価格が上がり、企業の業績に好影響です。
一方、その恩恵が給与に反映されるはずですが、上記を見る限りそうなっていません。
賃金は企業にとってコストですので、事業に影響しない限り(辞めない限り)上げる義務はないからです。
r > g の法則、健在
r > gとは、著書『21世紀の資本』でトマ・ピケティが示した法則です。
rは資本収益率、gは経済成長率です。
簡単に言えば、「労働により得られる富の成長は、投資により得られる富の成長に勝てない」ことを示します。
言い換えれば、資本家と労働者の格差は拡大し続けるのが通常であることを、理論的に裏付けています。
最近の日本でも、実質賃金のマイナスの一方で株価が2倍に上昇している事を鑑みれば、まさにr > gの法則通りの展開であると理解できます。
つまり、昨今のインフレによる格差拡大は、異常事態ではなく、むしろ資本主義社会の通常の姿といえます。
(もちろん、通常だからといって過度な格差拡大が社会的に好ましいとは言えないと思います。)
今後も、この格差拡大の流れは進むことはあっても、穏当な方法で元に戻ることはないと考えます。
歴史上、格差がリセットされた例としては、戦争、革命等、激しい痛みを伴う事例しかありませんから。
なので基本的には、今後格差は拡大し続ける前提で人生設計した方が無難に思います。
格差社会の生き方とは
格差社会において資本家側に立つには、投資をするしかありません(起業という手もありますが)。
しかし、資産家の家系でもない限り、投資をするには労働で稼ぐしかないのが辛いところ。
投資の元手を稼ぐには、たくさん働いたり、節制したりして今の生活を犠牲にするしかありません。
以上を踏まえると、格差社会の生き方として、以下の2通りが考えられます。
①豊かさを諦め、今を最大限楽しむ
②格差社会での没落を防ぐため、いま頑張る
①でも②でも、自分が納得すればどちらでも構わないと思います。
ただし、①は徐々に自助努力で対処しきれぬほど格差が広がっていき、政府に身を委ねる他ない生活になる可能性はあります。
一方、②も、いま現在の努力が必要であり、決してラクな生き方ではありません。
つまり残念ながら、いずれにせよラクな道はありません。
とはいえ、自分で人生をコントロールする生き方を志向するなら、②今を頑張る、でしょうか。
まとめ
牛乳の話からずいぶん広がってしまいました。
今後、格差が拡大し続ける可能性が高い、という話でした。
どう生きるにしろ、稼いで使う従来型の生活スタイルでは今後対処しきれなくなる可能性が高い点は意識してもいいかもしれません。
インフレが進行するわりに賃金は上がらず、税負担も増える一方だからです。
もし投資という対策を行うなら、状況は悪くなる一方なので早いに越したことはないでしょう。
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格差拡大についての考察。
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