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【三菱UFJ】利上げ遅れ気味 業績現状を確認(2025年度1Q決算)

銘柄分析
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こんにちは、あらおです。

8/4に、下記の三菱UFJフィナンシャルグループの2025年度1Qの決算概要が公表されました。

2025年度第1四半期決算ハイライト

内容としては、期初計画通りの進捗、というものでした。

決算発表後、株価が1割程度上昇し、その後は停滞気味となっています。

ここ最近の停滞は、投資家の思惑より国内の利上げが遅れている事に起因するでしょうか。

では、以下ざっくばらんに決算の感想です。

※本記事は可能な限り客観的なデータをもとに説明する事を心がけていますが、基本的には筆者の個人的感想です。最終的な投資判断はご自身でお願いします。

1Q決算の概要

(出所:2025年度第1四半期決算ハイライト

1Q決算の概要は以下の通りです。全体として、期初計画通りの進捗といえそうです。

親会社株主四半期純利益

  • 5,460億円を計上しました 。
  • 前年同期比は▲98億円の減益となりましたが 、決算期変更影響控除後では前年同期比+120億円の増益となっています 。
  • 通期目標(2兆円)に対する進捗率は27.3%です 。
  • 増益要因として、顧客部門の伸長や前年に実施した債券ポートフォリオの組替え効果等が継続している点が挙げられています 。

業務純益

  • 5,429億円を計上しました 。
  • 前年に計上したトレジャリーにおける大口売買益の反動により、全体としては減益となりました 。

業務粗利益

  • 13,584億円を計上し 、前年同期比では1,771億円の減少となりました 。
  • 減少の要因として、為替影響が約▲400億円と試算されています 。
  • 一方で、海外における買収影響や円金利上昇影響の取り込み、債券ポートフォリオ組替えによる収益改善効果を含む資金利益の増加、各種手数料収入の増加等が収益押し上げに寄与しています 。

国内貸出金の概要

(出所:2025年度第1四半期決算ハイライト

銀行業の主要な業績要因となる金利収入について見てみます。

国内の金利収入に関しては、着実に利ザヤが伸びていっており、貸付金も増えている事が分かります。

国内貸出金残高と増減

2025年6月末時点の国内貸出金残高は75.8兆円に達し、2025年3月末と比較して1.3兆円の増加となりました。

内訳と増減

国内貸出金の増加は、主に国内法人貸出金の増加によるものです。

  • 国内法人貸出金の残高は53.9兆円で、3月末比で1.6兆円増加しました。
  • 内訳として、大企業向け貸出金残高は26.6兆円中小企業向け貸出金残高は27.2兆円となっています。

預貸金利回り

国内預貸金利回りは、金利上昇を背景に改善しています。

  • 貸出金利回り1.13%預金等利回り0.17%となり、その預貸金利回り差は0.95%となりました。

法人貸出利ざや

国内法人向け貸出の利ざやは、大企業向けが0.64%、中堅・中小企業向け(調整後)が0.62%でした。

海外貸出金の概要

(出所:2025年度第1四半期決算ハイライト

海外の金利収入に関しては、利ザヤは頭打ちですが、高止まりでキープできている状況です。

海外貸出金残高と増減

2025年6月末時点の海外貸出金残高は、連結ベースで48.2兆円となりました。これは、2025年3月末の残高と比較して1.0兆円の増加です。

この残高には、為替の円高影響が約▲2.0兆円含まれています。為替影響を除いた実質ベースでは、約3.0兆円の増加に相当します。

増加の背景

海外貸出金の実質的な増加(約3.0兆円)は、主に以下の要因によるものです。

  1. アセアン・豪州における買収影響: 約1.7兆円の増加寄与がありました。
  2. 既存顧客への融資実行: その他、既存顧客への融資実行等により約1.3兆円増加しました。

海外預貸金利回り

  • 貸出金利回りは4.91%、預金等利回りは2.96%です。その結果、預貸金利回り差は1.94%となりました。

非金利収入について

(出所:2025年度決算 投資家説明会

上記は2024年度4Qの資料ですが、手数料収益など金利以外の収益も順調に成長しています。

  1. 受託財産事業本部の大幅な伸長
    • 受託財産事業本部の粗利益は、前年同期比で268億円増加しました。
    • 特にIS(インベストメント・サービス)の収益が大幅に増加し、前年同期比で243億円増加しました。
  2. リテール・デジタル事業本部の伸長
    • カード決済の収益が前年同期比で77億円増加しました。
    • 資産運用関連の収益も16億円増加しました。
  3. 法人・ウェルスマネジメント事業本部の伸長
    • デリバティブ・ソリューション関連の収益が前年同期比で55億円増加しました。
  4. グローバルCIB事業本部の伸長
    • 預貸金や外為・デリバティブ等を除いた手数料収益が、前年同期比で45億円増加しました。

これらの顧客部門の営業純益は、為替の円高影響を打ち返して実質的に331億円増(為替影響等控除後)を達成しました。

これは、手数料ビジネスを中心とする部門の着実な成長が継続していることを示しています。

投資判断

以上、三菱UFJフィナンシャルグループの1Q決算についてでした。

全体として、国内の利上げが当初の思惑ほどは進んでいない状況ですが、それでも業績に好影響が出始めています。

今後、短~中期的に国内金利が上がる方向はあっても下がる方向は考えにくい状況を踏まえると(リセッション局面を除く)、まだ利益の上積み余地はありそうです。

また、非金利収入も堅調な成長を維持しています。

ただし、海外の金利は頭打ちの状況であり、こちらの今後に関しては判断が分かれるところかと思います。

現状株価的には数ヵ月足踏みが続いていますが、個人的には、引き続き利益成長が続くと判断します。

決して割安とも言えない水準かと思いますが、利益成長・増配に期待して一定ペースで買っていきたいです。

特に景気後退懸念等で一時的に大きく下げる場合があれば、より積極的に狙いたいと思います。

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