買ってみたい株があるな。
でも、どれくらいの額を投資するのが正解なんだろう?
買いたい銘柄は大体決まったけど、どれくらい買えばいいか分からずお困りではないですか?
どのくらい資金を投入していくかについては、積立投資、一括投資といった戦略があります。
そして、これらの戦略をどう選択するかによって、自ずと適切な投資額が決まってきます。
そこでこの記事では、以下の4点を解説します。
この記事を読むと、積立投資・一括投資のメリット・デメリットと、自分に最適な投資額の決め方を知る事ができます。
これから株式投資を始める方も、既に始めている方も、ぜひ参考にしてください!
積立投資・一括投資とは?
まず、積立投資と一括投資とはそもそも何でしょう?
それぞれの特徴を見ていきます。
積立投資(ドルコスト平均法)
まず、積立投資とは、毎月一定額を定期的に投資する投資戦略です。
株式市場が上下する中で、購入するタイミングを分散させるのが狙いです。
ドルコスト平均法と呼ばれたりもします。
一括投資
次に、一括投資とは、初めからまとまった資金を一度に投資する投資戦略です。
投資するタイミングが重要となり、相場の状況によって大きく結果が異なります。
それぞれを例で考えてみると?
積立投資、一括投資のイメージをつかむため、単純化した例で考えてみます。
例えば、月ごとに30円→40円→20円と値動きした株式を合計360円で買うとします。
一括投資の場合
初めに全額投入するため、360÷30=12で、合計12株買えます。
平均取得価格は30円です。
積立投資の場合
次に、月ごとに120円ずつ定額で積み立てた場合を考えます。
1月目:120÷30=4で4株購入
2月目:120÷40=3で3株購入
3月目:120÷20=6で6株購入
合計13株買えるので、平均取得価格は27.7円です。
このように、株価が上下する場合、積立投資の方が安く株式を購入することができます(ドルコスト平均法の効果)。
これは、株価の安い時期に株数を増やす事ができるためです。
そして安く購入できれば、当然、含み益も配当利回りも高くなります。
株価が右肩上がりだと…
ちなみに上記の例、株価が右肩上がりで20円→30円→40円と推移したとすると、一括投資の平均取得価格は20円となります。
つまり、一括投資の成果は良くも悪くも買うタイミング次第と理解できます。
そのため、積立投資と一括投資のどちらが絶対的に正解ということはできません。
積立投資・一括投資の比較表
以上を踏まえ、積立投資と一括投資の比較を表にすると以下の通りです。
積立投資 | 一括投資 | |
リスク | 低め(価格の分散効果) | 高め(市場タイミングの影響) |
リターン | 市場の平均リターンを狙いやすい ドルコスト平均法の効果あり | 市場が右肩上がりなら、高リターン |
心理的負荷 | 低め(計画的で一貫性がある) | 高め(短期の変動に左右されやすい) |
投資効率 | 投入しない資金が発生する | 理論上はベスト |
向いてる人 | 初心者・市場変動を懸念する投資家 | リスク許容度が高く、 市場を読む自信がある投資家 |
まとめると、特に高リターンを狙う事情でもない限り、積立投資が無難であるとの結論になります。
それでは、以下、積立投資を前提として最適な投資額の決め方を考えます。
毎月の投資額を決める4ステップ
積立投資を行う場合、毎月の投資額を決めるステップは以下の通りです。
それぞれ見ていきます。
ステップ①:収入と支出を把握する
まずは収入と支出を把握し、毎月どの程度の余裕資金があるか見積もります。
投資額を決める上で最も重要なのは、余裕資金の範囲内で投資できるよう設計する事だからです。
収入については、給与の他に配当金、副収入など定期的な収入があれば全て算入します。ボーナスも月で割って入れていいでしょう。
支出については、特に生活費(住居費、食費等、絶対に必要な費用)とそれ以外(娯楽費等)に分けて計算することをお勧めします。
生活費に影響がないよう投資額を算出できるからです。
これらにより、収支の全体像を把握し、無理のない範囲で投資に回せる金額がどの程度か見えてきます。
この時点で支出が収入を上回るようなら、投資の前にまず収入増や節約に取り組むことが必要です。
ステップ②:生活資金・緊急資金を確保する
次に、生活資金・緊急資金も確保します。
毎月の収入の他に、これらも日々の生活を送る上で欠かせないからです。
生活資金は、日常生活を問題なく送るための必要最低限の資金です。毎月の出費の変動に備え、数十万円は必要かと思います。
緊急資金は、病気、失業、災害等の緊急時に使用する資金です。一般的に、生活費の3~6か月分の貯蓄が推奨されます。
これらを確保することで、投資額を変えることなく市場の波に対応でき、精神的な安心感が得られます。
ステップ③:投資目標を設定する
また、投資の目的を明確にすることも重要です。
余裕資金のうち、どの程度を投資に当て、どの程度を貯金や消費に当てるかの判断材料になるからです。
例えば、老後資金、FIRE、住居購入費、教育費などの目的を明確にします。
次に、投資目標を設定する際には、目標額、達成までの期間、期待するリターンを具体的にします。
例えば、「20年後に2000万円を達成するため、毎月いくらを投資する必要があるのか?」といった計算を行います。
これらを行うことで、いくら投資できるか?だけでなく、いくら投資すべきか?が見えてきます。
例えば、FIREの目標の立て方については以下の記事が参考になります。
ステップ④:毎月の投資額を決める
ここまで来たら、最後に毎月の投資額を決定しましょう。
余裕資金の範囲内で、かつ目標達成に適切な投資額を設定します。
もし目標達成に足りない場合は、まずは余裕資金のMAXで投資を始め、徐々に余裕資金を増やす策を講じていけばよいです。
また、毎月の余裕資金に加え、手元にまとまった資金がある場合は、別途投入額を決める必要があります。
こちらは一括投資も可能ですが、購入タイミングを分散したい場合、例えば、数年、数か月に分けて投資していく事も考えられます。
まとめ
以上、積立投資・一括投資のメリット・デメリットと、自分に最適な投資額の決め方についてでした。
特に事情の無い限り、基本的には積立投資をお勧めします。
ただ、両者を組み合わせるという方法はあり得ます。
例えば、積立投資を基本としつつ、暴落時には追加で資金投入する等です。
これであれば、完全な積立投資以上のリターンを狙える可能性もあります。
また、投資額だけでなく、具体的な銘柄の選び方については以下を参考にしてください!
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