こんにちは、あらおです。
高配当株を毎週およそ一定額でコツコツ購入しています。
長期投資のため、低迷している株を拾いに行くのが基本スタンスです。
それでは、今週買いたいと思っている割安株です。
※各種データはMINKABUおよびInvesting.comもとにしています。
※本記事は投資判断に関わる情報をまとめたものであり、最終的な投資判断はご自身でお願いします。
ファイザー(PFE)
ファイザー(PFE)は、日本人にもおなじみ、コロナワクチンで有名な米国企業です。
医薬品の研究・開発・製造・販売を行い、ワクチンやがん治療薬、免疫疾患治療薬など幅広い分野で事業を展開しています。
株価
ファイザーはここ数年下落傾向ですが、直近でさらに下落しています。
ここ1か月で-3.62%となっています。
<直近1か月の株価推移>

5年で切り取ると以下の通り。直近5年では-26.19%です。
コロナバブルで急上昇した後、コロナ関連事業の低迷で一転、低迷を続けています。
<直近5年の株価推移>

各指標のレンジと現在値(割安さ)
次に、各指標のここ5年のレンジに対する現在値は以下の通りです(2020/7/30~2025/2/14)。
株価、PBR、配当利回りが、ここ5年でも最も割安な水準となっています。
指標 | レンジ | 現在値 |
株価(ドル) | 24.80~59.48 | 25.53 |
PER | 0.0~30.5 | 18.0 |
PBR | 1.6~4.4 | 1.6 |
配当利回り(%) | 3.02~6.74 | 6.74 |
※データは四半期ごとの集計。
業績
次に、業績に関する指標は以下の通りです。
2023年に売上が急減したことに伴い、経常利益・純利益も急減しています。
これはパンデミックが予想外に早期に終結し、コロナ関連事業の需要が急減したことによるものと考えます。
2023年の利益が2020年よりも減少していることから、コロナ関連事業への過剰投資がここ数年足を引っ張っている可能性は考えられます。
<直近5年の業績>

単位:100万ドル(出所:MINKABU)
業績詳細
2024年第3四半期の、四半期売上177億ドルに対し、コロナ関連事業の売上は41億ドルです。
現状、コロナ関連事業の売上は23%程度であることが分かります。
ここで、同社の四半期報告書によると、EliquisやVyndaqelといったコロナ関連以外の主力製品は順調に成長を続けていることが分かります。

さらに上記資料は、Paxlovid(コロナ治療薬)の使用状況は、2023年と2024年でほとんど変わらなかったというデータも示しています。
これは、特需が落ち着き、コロナ治療薬の需要急減が収まったことを示唆しています。
コロナ関連の不確実性は低下しつつあるとの判断は可能かと思います。

以上から、2023年の業績悪化の状況と比較すると、悪材料は減ってきているとの見方はできるかもしれません。
実際、2024年は売上の減少は止まり、利益率も向上しています。
少なくとも、コロナ前の利益水準に回復する可能性は高まっているかと思います。
配当余力
最後に配当余力に関する指標は以下の通りです。
ここ数年はアップダウンが激しく、参考にしにくい部分はありますが、配当性向はコロナ前の水準に戻りつつあるようです。
現状それなりに配当性向は高い水準ですが、無事利益回復した暁には連続増配も継続されると思われます。
とはいえ、無事業績回復するか予断を許さない状態であることもまた事実です。
配当金 (ドル/1株・四半期) | 配当性向 | |
2025年1月 | 0.43 | 55.3% |
2024年1月 | 0.42 | 91.8% |
2023年1月 | 0.41 | 24.9% |
2022年1月 | 0.40 | 36.2% |
2021年1月 | 0.39 | 57.4% |
まとめ
以上、ファイザーについてでした。
まとめると、以下の通りです。
- 株価、PBR、配当利回りが、ここ5年でも最も割安な水準
- 2023年の売上急減に伴い、利益も急減
- コロナ関連以外の事業は成長
- コロナ関連事業の需要下落も止まりつつあるか?
- 現状、配当性向は50~60%程度
現状、先行き明瞭とはいきませんが、少なくとも2023年よりは不確実性が減りつつあるように思えます。
一方、もちろん2023年→2024年の業績改善が必ずしも継続されるとは限りません。
とはいえ、指標を踏まえると、コロナ前より大幅に株価が低い現状はさすがに売られ過ぎという個人的感想です。
コロナ関連以外の製品が順調(本業は順調)に見えるのを踏まえると、なおさらです。
短期的にはさらに株価下落もあり得ますが、配当目的のため、業績を注視しつつ買い増しにて対応したいと思います。
人気ブログランキングに参加しています。


株は1株単位で少しずつ買っています。
1株単位で買うなら、単元未満株(S株)のあるSBI証券がよいかと思います。
ハピタス経由でSBI証券の口座を開くと、今なら21,000円分のポイントが貰えます。

高配当株投資についてのまとめ。
定番の高配当株。
高配当株の選び方。
コメント