こんにちは、あらおです。
株式投資では、高配当株を毎週およそ一定額でコツコツ購入しています。
長期投資のため、低迷している株を拾いに行くのが基本スタンスです。
それでは、今週買いたいと思っている割安株です。
※各種データはMINKABUをもとにしています。
※本記事は投資判断に関わる情報をまとめたものであり、最終的な投資判断はご自身でお願いします。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
株価
以下の通り、直近1カ月の株価は伸びていません。
直近最高値の2022円からは5.9%程度の下げとなっています。
<直近1か月の株価推移>

5年で切り取ると以下の通り。
金利上昇局面であり、ここ数年の増収増益で株価は上昇傾向です。
<直近5年の株価推移>

各指標のレンジと現在値(割安さ)
次に、各指標のここ数年のレンジに対する現在値は以下の通りです(2021/9/29~2025/2/28)。
株価の上昇が続いており、指標上は割高の水準といえそうです。
一方、大幅な増配により、現株価では配当利回りが3%台となる見通しです。
割安株という趣旨とずれる部分はありますが、多少株価が落ちたので現況を確認します。
指標 | レンジ | 現在値 |
株価(円) | 1515~2220 | 1903 |
PER | 8.19~16.76 | 15.26 |
PBR | 0.46~1.17 | 1.17 |
配当利回り(%) | 2.10~4.09 | 3.15(予測値ベース) 2.15(実績値ベース) |
※データは四半期ごとの集計。
業績
次に、業績に関する指標は以下の通りです。
売上高、純利益ともに右肩上がりの成長を続けています。
売上高は2023/03期(2022年度)から急激に上昇していますが、2022年度の通期決算ハイライトによると、米国の政策金利上昇の影響が大きいようです。
(2022年に米国は利上げを実施しています。)
最新の決算によると、同社の貸出金は国内が75.2兆円、海外が48.3兆円であり、国外の金利上昇の恩恵も相応に受けやすい体質となっています。
<直近5年の業績>

(出所:MINKABU)
業績詳細
最新の決算における、セグメントごとの利益の増減は以下の通りです。
全セグメントが増益であり、バラ色の決算といってもよい状況です。

(出所:2024年度第3四半期決算ハイライト)
詳しく見ると、各事業とも、粗利益の増加のうち「預貸金収益」の増加が主要因となっていることが分かります。
すなわち、金利が上昇し、利ザヤによる収益がどの事業でも大きく増加しています。
今期は国内事業も同様に「預貸金収益」が増加しており、円金利上昇の影響も出てきていると見れるかもしれません。

(出所:2024年度第3四半期決算ハイライト)
国内の金利上昇による影響は、今後も利益に織り込まれていくことが示唆されています。

(出所:2024年度第3四半期決算ハイライト)
さらに、海外への事業展開も順調に推移しているようです(タイのアユタヤ銀行(KS)の資金利益が増加)。

(出所:2024年度第3四半期決算ハイライト)
まとめると、国内の利上げの恩恵、海外事業の展開による上積みは期待できる状況かと思います。
一方、ここ数年の業績向上要因だった海外金利は既に高水準であり、こちらの上積みはさほど期待できないと思われます。
これらを勘案し、現状の利益成長がどこまで続くのかの判断がポイントになるでしょうか。
配当余力
最後に配当余力に関する指標は以下の通りです。
業績向上に伴い大きく配当を増やしていますが、配当性向はむしろ減少傾向です。
現状、配当余力は問題ないと言ってよいかと思います。
ただし、業績の多くの金利に依存する性質上、リセッション等に伴う利下げ→業績悪化→減配のリスクは常に頭に入れるべきと考えます。
<直近5年の配当金額、配当性向>


(出所:MINKABU)
まとめ
以上、三菱UFJフィナンシャル・グループについてでした。
まとめると、以下の通りです。
- 売上高、純利益ともに右肩上がり、株価も右肩上がり
- 業績向上の主要因は各国の金利上昇に伴う利ザヤの増加
- 現水準からの利益の上積み余地が判断のポイントか
- 大幅な配当増加も、現状の配当余力は十分
指標上は割高ですが、このまま上がり続ける懸念もあり、一旦落ちる局面は適宜買い増しています。
ここまでの上昇を考えると、もちろん天井が近い可能性も考えますが…。
ただ、グローバル化とは逆の流れが起きつつある中、従来よりはインフレ・高金利が定着しやすい世界になるのでは、と考えたりもしています(分かりませんけど)。
あと、不動産投資もやっているので、銀行株は高金利のリスクヘッジになる個人的事情もあります。
ポートフォリオには欲しいので、迷ったらとりあえず少しずつ買う、でいってみます。
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