個別の高配当株を選ぶのは難しそうだから、ETFにしたい。
人気の高配当ETFには、何があるのかな?
高配当ETFを買いたいけど、どれにしようかお悩みではないですか?
個別の高配当株ほどではないですが、高配当ETFにも色々種類があるので選び難いかもしれません。
そこでこの記事では、以下の3点を解説します。
この記事を読むと、人気・定番の高配当株ETF一覧と、それぞれの比較情報を知る事ができます。
ETFは、人気があるから必ず正解という訳ではありませんが、1つの参考になるはずです。
ぜひ、高配当ETF選びにお役立てください!
※ここ数十年の傾向から人気となっている銘柄であり、確実に将来を保証するものではない点はご了承ください。
【日本株】人気・定番の高配当ETF3選
日本の高配当株に分散投資できる人気・定番の高配当ETFとして、以下をご紹介します。
各値は、2024年11月29日時点のMINKABUに記載の情報を参考にしています。
また、番号は人気順ではなく、便宜上つけているだけなのでご留意ください。
①:NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信 (1489)
「日経平均高配当株50指数」との連動を目指すETFです。
上記指数は、日経平均構成銘柄のうち配当利回りの高い50銘柄から構成される配当利回りウェート方式の株価指数です。
主な特徴は、以下の通り。
- 高配当利回り: 日経平均株価採用銘柄の中で、配当利回りが高い企業を優先して選定。
- 分配金: 安定した配当収入を得ることを目的としており、定期的に分配金を受け取ることが可能。
- セクター偏り: 銘柄選定が配当利回りに基づくため、特定のセクターに偏りがち。
配当利回り | 3.51% |
経費率(手数料) | 0.308% |
セクターの傾向 | 銀行、電力、通信セクターが多い |
組み入れ上位5銘柄 | 武田薬品工業、日本製鉄、JT、 みずほフィナンシャルグループ、アステラス製薬 |
高利回りの企業に分散投資したい人に向いている銘柄です。
②:MAXIS JPX日経インデックス400高配当40 ETF (1651)
「TOPIX高配当40指数(配当込み)」との連動を目指すETFです。
上記指数は、TOPIX100構成銘柄のうち、直近1年間の実績配当利回りが相対的に高い40銘柄により構成される、配当込みの指数です。
主な特徴は、以下の通り。
- 選定基準の厳しさ: JPX日経インデックス400は、企業の収益性や資本効率(ROEやROA)を基に選定されるため、成長性と配当利回りのバランスが取れている。
- 小型株の少なさ: 大型株・中型株が中心で、小型株はあまり含まれない。
- 配当の安定性: 配当利回りが高い企業を選んでいるため、安定的な配当収入が期待できる。
配当利回り | 2.69% |
経費率(手数料) | 0.209% |
セクターの傾向 | 商社、通信、金融セクターが多い |
組み入れ上位5銘柄 | 三菱UFJフィナンシャルグループ、伊藤忠商事、 三井住友フィナンシャルグループ、 東京海上ホールディングス、任天堂 |
企業の収益性や成長性も重視したい人に向いている銘柄です。
③:iShares MSCI 日本高配当株 ETF (1478)
「MSCIジャパン高配当利回り指数(配当込み)」との連動を目指すETFです。
上記指数は、日本株の中で持続的に高い配当を支払う企業を対象にしています。
主な特徴は、以下の通り。
- 財務の健全性: 配当利回りが高いだけでなく、財務体質が良好で、配当の持続性が期待できる銘柄を選定。
- 分散性: 幅広い業種に分散投資することが可能で、セクターの偏りが少ない。
- 安定性: 日本の高配当株投資の中でも、比較的安定したリターンが期待できる。
配当利回り | 2.42% |
経費率(手数料) | 0.209% |
セクターの傾向 | 大型株を中心に、商社、製薬、銀行セクターが多い |
組み入れ上位5銘柄 | 任天堂、JT、NTT、キャノン、三井物産 |
中長期の配当収入を重視する人に向いている銘柄です。
【米国株】人気・定番の高配当ETF5選
米国の高配当株に分散投資できる人気・定番の高配当ETFとして、以下をご紹介します。
各値は、2024年11月29日時点のInvesting.comに記載の情報を参考にしています。
また、番号は人気順ではなく、便宜上つけているだけなのでご留意ください。
①:VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
VYMは、米国株市場で高配当利回りを提供する大型株を中心に投資するETFです。
株価上昇による資本成長と安定した配当収入の両方を目指します。
主な特徴は、以下の通り。
- 配当利回りが高いが、特定のセクターに偏らないバランスの取れたポートフォリオ。
- 大手優良企業が中心で、リスクを抑えた長期投資に向く。
配当利回り | 2.54% |
経費率(手数料) | 0.06% |
セクターの傾向 | 金融、ヘルスケア、消費財セクターが多い |
組み入れ上位5銘柄 | ブロードコム、JPモルガンチェース、エクソンモービル、 プロクター・アンド・ギャンブル、ホーム・デポ |
配当収入を重視しつつ、分散投資と安定性を求める長期投資家に向いています。
②:HDV(iシェアーズ・コア高配当株ETF)
HDVは、財務的に健全で安定した配当を支払う米国企業に焦点を当てたETFです。
配当収入を最大化することを主な目標としています。
主な特徴は、以下の通り。
- 財務体質の健全性を評価した「モーニングスターの指数」に基づく銘柄選定。
- ヘルスケアやエネルギーセクターが高比率。
配当利回り | 4.06% |
経費率(手数料) | 0.08% |
セクターの傾向 | ヘルスケア、エネルギー、通信セクターが多い |
組み入れ上位5銘柄 | エクソンモービル、シェブロン、 ジョンソン・エンド・ジョンソン、アッヴィ、AT&T |
配当収入に集中し、比較的高い利回りを求める人に向いています。
③:SPYD(SPDR ポートフォリオ S&P500高配当株式ETF)
SPYDは、S&P 500指数の中で配当利回りが高い上位80銘柄に均等加重で投資するETFです。
配当利回りが非常に高い点が特徴。
主な特徴は、以下の通り。
- 均等加重により、1銘柄あたりの比重が低く分散が効く。
- 配当利回りが最も高いETFの一つ。
配当利回り | 3.86% |
経費率(手数料) | 0.07% |
セクターの傾向 | 不動産、公益事業、エネルギーセクターが多い |
組み入れ上位5銘柄 | ケラノバ、エンタジー、ONEOK、 ウィリアムズ・カンパニーズ、キンダー・モルガン |
高い配当利回りを優先し、比較的セクター分散が効いている投資先を求める人に向いています。
④:SCHD(シュワブ・米国高配当株式ETF)
SCHDは、持続的に配当を増やしてきた高品質な米国株に投資するETFです。
配当成長率を重視し、長期的なトータルリターンを目指します。
主な特徴は、以下の通り。
- 配当利回りだけでなく、配当成長率と財務の健全性も考慮。
- 安定したリターンを目指す長期投資向け。
配当利回り | 3.42% |
経費率(手数料) | 0.06% |
セクターの傾向 | IT、金融、消費財セクターが多い |
組み入れ上位5銘柄 | シスコシステムズ、ブリストルマイヤーズスクイブ、 ホーム・デポ、ブラックロック、シェブロン |
配当の成長性と株価上昇を併せて狙いたい人に向いています。
⑤:DVY(iシェアーズ・高配当株式ETF)
DVYは、安定的に高い配当を支払い続けている企業に特化したETFです。
主に大型株と中型株が中心です。
主な特徴は、以下の通り。
- 10年以上の配当実績を持つ企業が対象。
- 経費率は0.38%と他のETFに比べ若干高め。
配当利回り | 4.33% |
経費率(手数料) | 0.38% |
セクターの傾向 | 公益事業、金融、エネルギーセクターが多い |
組み入れ上位5銘柄 | アルトリア・グループ、AT&T、インターナショナル・ペーパー、 フィリップ・モリス・インターナショナル、 シチズンズ・フィナンシャル・グループ |
配当利回りを重視しつつ、安定的な企業への投資を希望する人に向いています。
【その他地域】人気・定番の高配当ETF2選
その他の地域にも、下記のような高配当ETFがあります。
①:IDV(iシェアーズ・インターナショナルセレクト配当ETF)
IDVは、米国外の先進国市場を対象に、配当利回りが高く、持続可能な配当を提供する企業を選んで投資するETFです。
分散性が高く、地域別にリスクを分散したポートフォリオを提供します。
主な特徴は、以下の通り。
- 高配当銘柄: 配当利回りの高さを重視した選定。安定的に高い配当を支払う企業を対象としています。
- 地域分散: ヨーロッパ、アジア太平洋地域、カナダ、オーストラリアなど多国籍の企業に分散投資。
- 経費率: 0.49%(ETFとしてはやや高めだが、グローバル分散のコストを反映)。
配当利回り | 5.87% |
経費率(手数料) | 0.49% |
セクターの傾向 | 金融、公益事業、通信セクターが多い |
組み入れ上位5銘柄 | ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、BHPグループ、 エネル、インペリアル・ブランズ、トタル・エナジーズ |
米国外の高配当株に投資し、地域分散を図りたい人に向いています。
②:VYMI(バンガード・インターナショナル高配当株式ETF)
VYMIは、全世界の株式市場を対象に、配当利回りが高い銘柄を中心に投資するETFです。
先進国から新興国まで幅広く分散されたポートフォリオを提供します。
主な特徴は、以下の通り。
- 全世界に分散投資: 先進国市場を中心に、新興国市場も一部含むため、地域的に幅広い分散が可能。
- 高配当の持続性: FTSE All-World High Dividend Yield Indexに基づき、安定的に高い配当を提供する企業を選定。
- 経費率: 0.22%(グローバルETFとして非常に低コスト)。
配当利回り | 3.91% |
経費率(手数料) | 0.22% |
セクターの傾向 | 金融、エネルギー、ヘルスケアセクターが多い |
組み入れ上位5銘柄 | ネスレ、ノバルティス、ロシュ・ホールディング、 トヨタ自動車、シェル |
世界全体の高配当株に分散投資し、広範な地域分散と安定した配当収入を求める人に向いています。
まとめ
以上、人気・定番の高配当株ETF一覧と、それぞれの比較情報についてでした。
高配当ETFは大まかにいえば、配当利回りを狙うものと、配当安定性を狙うものに分かれ、両者は基本的に両立しません。
利回りを追えば、業績に不安がある結果高利回りとなっている銘柄も含めざるを得ないからです。
このあたり、どちらを狙うか、あるいはその中間を狙うかは投資の目的により変わってくると思います。
ご参考にしていただければ幸いです。
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