米国株の高配当株を選びたいけど、結局どれが良いのか分からない。
定番の銘柄ってあるのかな?
高配当株選びで、結局どれにしようかお悩みではないですか?
高配当株の選定基準は多岐にわたるため、どの株も一長一短で決めかねる…という事もあるかと思います。
そこでこの記事では、「【米国株】人気・定番の高配当株10選」について解説します。
この記事を読むと、米国株で定番の高配当株一覧と、それぞれの各種評価を知る事ができます。
株式は、人気があるから必ず正解という訳ではありませんが、1つの参考になると思います。
ぜひ、高配当株選びにお役立てください!
※ここ数十年の傾向から人気となっている銘柄であり、確実に将来を保証するものではない点はご了承ください。
【米国株】人気・定番の高配当株10選
米国株の人気・定番の高配当株として、以下をご紹介します。
各値は、2024年10月21日時点のInvesting.comに記載の情報を参考にしています。
また、番号は人気順ではなく、便宜上つけているだけです。
各評価は、下記10銘柄の相対評価でつけています。
①:JNJ(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
セクター:ヘルスケア
産業:医薬品
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年平均) | 配当の多さ | 2.64% | △ |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 5.61% | ◎ |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 81.2% | 〇 |
営業CF推移 (2019→2023年) | 業績安定性 | 23.41→23.54→23.41 →21.19→22.79 | ◎ |
フリーCF推移 (2019→2023年) | 財務健全性 | 17.22→2.71→14.73 →8.82→23.70 | ◎ |
連続増配年数 | 配当実績 | 61年 | ◎ |
医療機器や製薬、消費者向け製品を手がけるグローバル企業で、ディフェンシブ株の代表例です。
日本ではアキュビュー等が有名ですね。
60年以上連続して増配を行っており、安定した収益を背景に配当を継続してきました。
景気に左右されにくい業種であるため、長期投資家に人気です。
配当利回りはやや低いものの、高い増配率と安定感が魅力です。
②KO(コカ・コーラ)
セクター:生活必需品
産業:飲料
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年平均) | 配当の多さ | 2.72% | △ |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 3.65% | 〇 |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 75.6% | 〇 |
営業CF推移 (2019→2023年) | 業績安定性 | 10.47→9.84→12.63 →11.02→11.60 | ◎ |
フリーCF推移 (2019→2023年) | 財務健全性 | 6.49→8.37→9.86 →10.26→8.25 | ◎ |
連続増配年数 | 配当実績 | 61年 | ◎ |
世界的なブランドを持ち、収益が安定している企業の一つです。
連続増配企業としても知られ、安定した配当支払いの実績があります。
飲料業界は生活必需品に近いため、景気に左右されにくい強みがあります。
配当利回りはやや低いものの、圧倒的な安定感が魅力です。
③:PG(プロクター・アンド・ギャンブル)
セクター:生活必需品
産業:個人、家庭用製品およびサービス
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年平均) | 配当の多さ | 2.34% | △ |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 5.88% | ◎ |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 66.1% | ◎ |
営業CF推移 (2019→2023年) | 業績安定性 | 17.40→18.37→16.72 →16.85→19.85 | ◎ |
フリーCF推移 (2019→2023年) | 財務健全性 | 20.45→15.54→12.30 →13.35→16.34 | ◎ |
連続増配年数 | 配当実績 | 67年 | ◎ |
日本でもP&Gとしてお馴染みの企業です。
世界最大の生活用品メーカーで、洗剤や歯磨き粉など、日常的に使用される製品を扱っています。
60年以上連続して増配を続けており、ディフェンシブ株としての安定性が高いです。
こちらも、配当利回りはやや低いものの、高い増配率と安定感が魅力です。
④:PEP(ペプシコ)
セクター:生活必需品
産業:飲料
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年平均) | 配当の多さ | 3.02% | 〇 |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 6.83% | ◎ |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 76.0% | 〇 |
営業CF推移 (2019→2023年) | 業績安定性 | 9.65→10.61→11.62 →10.81→13.44 | ◎ |
フリーCF推移 (2019→2023年) | 財務健全性 | 3.21→-10.1→8.35 →8.38→7.95 | 〇 |
連続増配年数 | 配当実績 | 51年 | ◎ |
コカ・コーラと並ぶ飲料業界の大手企業です。ペプシコーラで有名ですね。
飲料に加え、スナック菓子事業も展開しており、収益の安定性が高いです。
50年以上の増配実績があり、安定した配当を支払っています。
こちらも、配当利回りはやや低いものの、高い増配率と安定感が魅力です。
⑤:MO(アルトリア・グループ)
セクター:生活必需品
産業:食品、タバコ
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年平均) | 配当の多さ | 7.70% | ◎ |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 4.14% | 〇 |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 67.3% | ◎ |
営業CF推移 (2019→2023年) | 業績安定性 | 7.84→8.39→8.41 →8.26→9.29 | ◎ |
フリーCF推移 (2019→2023年) | 財務健全性 | 5.44→8.24→9.62 →9.04→8.00 | ◎ |
連続増配年数 | 配当実績 | 54年 | ◎ |
高配当利回りで知られるタバコ会社。日本ではマルボロが有名です。
タバコ業界は逆風もありますが、安定したキャッシュフローと高配当を維持しており、長期投資家に人気です。
ただし、業界の規制強化などリスクもある点に注意です。
とはいえ、現状、高配当株としては全てにおいて高次元の数値を有し、魅力的な銘柄です。
⑥:PM(フィリップ・モリス・インターナショナル)
セクター:生活必需品
産業:食品、タバコ
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年平均) | 配当の多さ | 4.44% | 〇 |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 2.66% | 〇 |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 91.6% | △ |
営業CF推移 (2019→2023年) | 業績安定性 | 10.09→9.81→11.97 →10.80→9.20 | ◎ |
フリーCF推移 (2019→2023年) | 財務健全性 | 8.28→8.66→9.61 →-4.88→5.61 | 〇 |
連続増配年数 | 配当実績 | 54年 | ◎ |
タバコ製品を販売しており、高配当利回りを維持している企業の一つです。
タバコ業界は規制が厳しくなる傾向がありますが、安定した配当収入を求める投資家に人気があります。
アルトリア・グループと比べ、国際的にタバコ製品を販売している点に特徴があります。
高配当であり、業績も安定している点に魅力があります。
⑦:XOM(エクソン・モービル)
セクター:エネルギー
産業:ガス、石油
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年平均) | 配当の多さ | 3.19% | 〇 |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 2.46% | 〇 |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 45.7% | ◎ |
営業CF推移 (2019→2023年) | 業績安定性 | 29.72→14.67→48.13 →76.80→55.37 | △ |
フリーCF推移 (2019→2023年) | 財務健全性 | 6.63→–3.79→37.89 →62.06→36.10 | ◎ |
連続増配年数 | 配当実績 | 42年 | ◎ |
世界最大級の石油会社で、株価がエネルギー価格に大きく依存しますが、配当支払いの実績が長く続いています。
石油やガスの需要が高い時期には、安定した配当と株価の上昇が期待できます。
平均して高配当かつ、独特な値動きをするため分散効果が高い点が魅力です。
⑧:CVX(シェブロン)
セクター:エネルギー
産業:ガス、石油
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年平均) | 配当の多さ | 4.43% | 〇 |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 6.33% | ◎ |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 62.2% | ◎ |
営業CF推移 (2019→2023年) | 業績安定性 | 27.31→10.58→29.19 →49.60→35.61 | △ |
フリーCF推移 (2019→2023年) | 財務健全性 | 15.86→3.61→23.32 →37.49→20.38 | ◎ |
連続増配年数 | 配当実績 | 37年 | ◎ |
エクソン・モービルと並ぶ大手石油企業で、エネルギーセクターで安定した配当支払いを続けています。
石油価格の変動に影響を受けやすいものの、エネルギー需要が堅調な限り高配当を維持しています。
こちらも、平均して高配当かつ、独特な値動きをするため分散効果が高い点が魅力です。
⑨:VZ(ベライゾン・コミュニケーションズ)
セクター:テクノロジー
産業:通信サービス
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年平均) | 配当の多さ | 6.14% | ◎ |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 1.99% | △ |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 99.0% | △ |
営業CF推移 (2019→2023年) | 業績安定性 | 35.75→41.77→39.54 →37.14→37.48 | ◎ |
フリーCF推移 (2019→2023年) | 財務健全性 | 18.17→18.26→-27.61 →8.48→14.04 | 〇 |
連続増配年数 | 配当実績 | 18年 | △ |
通信業界の大手で、安定したキャッシュフローにより、長期にわたって高配当を維持しています。
通信事業は人々の生活必需品に近いので、安定的に収益を得られることが強みです。
成熟産業のため成長性に乏しいですが、高配当かつ比較的安定感がある点が魅力です。
⑩:IBM(インターナショナル・ビジネス・マシーンズ)
セクター:テクノロジー
産業:ソフトウェア、ITサービス
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年平均) | 配当の多さ | 3.47% | 〇 |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 0.99% | △ |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 72.3% | 〇 |
営業CF推移 (2019→2023年) | 業績安定性 | 14.77→18.20→12.80 →10.44→13.93 | 〇 |
フリーCF推移 (2019→2023年) | 財務健全性 | -12.17→15.17→6.82 →6.23→6.86 | ◎ |
連続増配年数 | 配当実績 | 29年 | 〇 |
クラウド&コグニティブソフトウェア、グローバルビジネスサービス、システム、グローバルファイナンスの事業を有するIT企業です。
通常、IT企業は成長性を優先して低配当ですが、IBMは高配当のため高配当株投資家に人気です。
セクター分散の観点から、貴重なIT企業の高配当株として魅力があります。
まとめ
以上、米国株で人気・定番の高配当株10選でした。
日本株と比べて連続増配年数が圧倒的に長く、歴史に裏打ちされた配当重視の経営姿勢が魅力的ですね。
また、配当利回りと配当安定性・増配率は基本的には反比例する傾向があります。
セクターを分散しつつ、両者のバランスをとったポートフォリオを作れると理想的です。
高配当株の選び方、ポートフォリオの作り方については、以下の記事をご確認ください!
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筆者が高配当株投資等に乗り換えた理由。
配当利回りの罠について。
高配当株は逆張り投資と好相性です。
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