投資を始めてみたいな。
初めてだけど、何の投資から始めたら良いんだろう?
投資デビューしようと思っても、何の投資から始めたらいいか分かりにくいですよね?
筆者も、初めて投資をやろうと思ったときは右往左往したものです。
しかし、様々な投資を経験したいま、初心者の方へのオススメについては即答できます。
それは、インデックス投資一択です。
なぜでしょうか?この記事では、以下の3点を解説します。
この記事を読むと、初心者の方がインデックス投資から始める事のメリットを知ることができます。
これから投資を始める方はもちろん、そうでない方も、ぜひ参考にしてください!
インデックス投資とは?他との比較
インデックス投資とは、株式市場の値動きを示す指数(=インデックス)の値動きに連動をめざす投資手法です。
指数とは、例えば、日経平均株価や、東証株価指数TOPIXなどを指します。
具体的に何をするかと言うと、指数に連動するETF(インデックス型ETF)を買うことになります。
ETFは、ざっくり言えば、色んな会社の株が少しずつ詰めあわされたパッケージ商品(投資信託)です。
分かりにくいと思うので、他の商品と比較して説明します。
個別株とETFの比較
個別株:特定の企業の株式を購入することで、その企業の所有権の一部を得る投資方法です。1つの株を買うと1つの会社の株価や業績に左右されるため、ETFと比較してハイリスクハイリターンです。以下の特徴があります。
- 高いリターンの可能性: 買った企業の業績が良好で株価が大きく上昇すれば、高いリターンを得ることができます。
- リスクが高い: 買った企業が業績不振に陥ると、大きな損失を被るリスクがあります。
- 自主的な管理が必要: 投資家自身が企業分析を行い、購入や売却のタイミングを決める必要があります。十分なリサーチと知識が成功の鍵です。
ETF:特定の指数等に連動するよう設計された投資信託です。取引所で株式と同じように売買できます。以下の特徴があります。
- 分散投資: 1つのETFを購入するだけで、多数の銘柄に分散投資できます。これにより、リスクを抑えながら市場全体や特定の業種に投資できます。
- 管理の手軽さ: 個別銘柄を選定する必要がなく、1つのETFを選択すれば簡単に市場全体のリターンを享受できます。
- 手数料:個別株とは違い、ETFを運営する運用会社への手数料が発生します。
インデックス型ETFとアクティブ型ETF
インデックス型ETF:特定の指数に連動するよう設計されたETFです。運用会社は指数の構成銘柄と同じまたは類似の銘柄を購入し、指数のリターンを再現します。以下の特徴があります。
- 低コスト: 機械的な運用なので、手数料が低く抑えられることが一般的です。
- 市場平均を狙える: 市場全体の平均的なリターンを得ることが目標であり、市場の成長に連動したリターンが期待できます。
- 透明性が高い: 投資対象が明確で、何に投資されているか簡単に把握できるため、理解しやすいです。
アクティブ型ETF:特定の指数に連動するのではなく、ファンドマネージャーが独自の戦略に基づいて銘柄選定し、指数を上回るリターンを目指すETFです。以下の特徴があります。
- 高リターン狙い: ファンドマネージャーが指数を上回るリターンを目指します。ただし、市場平均を上回る保証は無く、リターンは不安定です。
- 高コスト: 分析や調査にコストがかかるため、手数料がインデックス型ETFより高くなります。
- 運用方針の多様性: 各アクティブ型ETFは異なる投資戦略を持ち、特定の業種、地域、テーマに特化した運用を行うことが多いです。
初心者の方にインデックス投資をお勧めする理由
初心者の方には、以下の理由からインデックス投資をお勧めします。
理由①:手軽に分散投資できる
インデックス投資は、自動的に幅広い企業に投資できるため、個別株投資よりリスク分散が可能です。
特定の企業の業績不振によって大きく影響を受けるリスクが低く、資産の安定性が向上します。
特に、投資資金が少ないケースが多い初心者にとって、手軽に分散投資できる点は魅力です。
理由②:低コスト
インデックス型ETFは通常、アクティブ型ETFに比べて手数料が低いです。
ファンドマネージャーが売買するアクティブ型ETFと異なり、インデックス型ETFは特定の指数に連動するよう機械的に運用されます。
そのため、人件費等が浮く分、インデックス型ETFは手数料を抑えられます。
数%の手数料の差は、平均してせいぜい10数%のリターンを争う株式投資の世界では、非常に大きな差です。
理由③:分かりやすい
インデックス投資は市場全体の成長に賭けるシンプルな方法であるため、初心者でも理解しやすいです。
例えば、個別株を選んで投資する場合、企業分析、市場調査、財務知識等が必要になってきます。
しかし、インデックス投資では、それらが全て必要ありません。
極論すれば、ほぼ勉強しなくても平均点は取れてしまう部分があります(実際は最低限勉強する事をお勧めしますが)。
理由④:ストレスが少ない
個別株の値動きに比べれば、インデックス投資は比較的安定しています。
特定の株の急激な値動きが、分散投資の効果で緩和されるためです。
これは初心者にとって心理的な負担を軽減し、投資を続けやすくする要因になります。
投資を始めた初期はどうしても値動きが気になるので、心理面の配慮は重要です。
理由⑤:過去の優れた実績
歴史的に見て、株式市場は長期的に成長する傾向があります。
そのため、インデックス投資なら、個別の企業リスクは取らずとも長期的なリターンを期待できます。
また、多くのプロの投資家も、インデックス投資を推奨しています。
例えば、米国のアクティブ型ETFの8割以上がインデックス型ETFに勝てていないというレポートもあります。
つまり近年は、インデックス型ETFの方が手数料が安い上に勝率も高いという見方が広がっています。
理由⑥:タイミングを計らなくていい
市場(指数)が長期的には上昇するという傾向は、売買のタイミングにも影響します。
すなわち、指数は長期的には上昇するため、どのタイミングで買おうが結局はプラスになる、といえます。
よって、投資のタイミングを正確に計る必要がありません。
例えば、積立投資(ドルコスト平均法)を利用して機械的に積み立てるだけで、十分なリターンが期待できます。
理由⑦:自動化が可能
多くの証券会社では、インデックス型ETFの自動積立サービスを提供しています。
これにより、手間を省きつつ初心者でも投資を習慣化し、無理なく投資を継続することができます。
手がかからないという点でも、インデックス投資は優れています。
投資初心者がインデックス投資で得られるもの
上記のような理由から、多くの初心者の方には、インデックス投資が適していると考えます。
そして、インデックス投資から投資を始めてみることで、多くのものが得られます。
例えば、以下のことが学べます。
①:金融リテラシーの向上
インデックス投資を始めることで、実際に投資を経験しながら金融の基本を学ぶことができます。
例えば、リスクやリターンの関係、投資市場の動き、長期的な投資の効果などを実感しながら学べます。
実感を伴って学ぶことで、ただ勉強するだけとは吸収力も違ってくると思います。
そして、インデックス投資で投資を学ぶことで、将来他の投資商品や戦略を選ぶ際の判断力を向上させることができます。
②:リスク耐性の向上
投資を始めると、株式市場の変動に触れることになります。
インデックス投資は個別株投資に比べ安定しているとはいえ、それでも市場の動きには変動があります。
これを経験することで、初心者は徐々にリスク耐性(精神力)を養うことができます。
リスク耐性はメンタル面の能力なので、やはり体験しないと、勉強だけでは身につかないものです。
インデックス投資でリスク耐性を高めれば、よりリスクをとってリターンを狙う投資に進むことができます。
③:投資習慣の形成
インデックス投資は、積立投資と相性がいいです。
インデックス投資で定期的な積立を行うことで、計画的に資金を運用する習慣を身につけることができます。
これにより、投資が生活の一部になり、生活費や貯金と投資のバランスを取る感覚を養うことができます。
④:資産の成長
インデックス投資は、市場全体の成長に基づいてリターンを得る、実績ある投資法です。
また、複利効果により、時間を経るごとに資産が成長する可能性が高まります。
そのため、インデックス投資を続けていれば、自ずと資産が増えている確率は高いでしょう(暴落局面を除く)。
そして、インデックス投資で築いた資産は、よりリターンを狙う投資にチェレンジする際の資金源にもなり得ます。
⑤:投資のモチベーション向上
インデックス投資から得られるリターンにより、働くだけでなく投資でも収入を得られる感覚を体験できます。
これにより、資産運用の重要性を実感し、投資へのモチベーションをさらに高めます。
モチベーション向上が投資の継続につながる事は言うまでもなく、好循環が回り始めます。
つまり、まずインデックス投資を始めてみること自体が、投資成功への道であるともいえます。
人気・定番のインデックス型ETF
インデックス型ETFには、明確に人気・定番の銘柄が存在します。
そして、特にこだわりが無い限り、それらの人気銘柄を選択するだけで十分平均的なリターンが得られます。
人気銘柄としては、例えば、以下が挙げられます(配当利回りは2024年11月21日の値)。
米国(S&P500)に投資できる人気銘柄
以下の2銘柄は、米国の主要企業500社で構成されるS&P500指数への連動を目指します。
両者はドルで購入可能か円で購入可能かの違いがあります。
- VOO:米国株取引口座でドルで購入可能。配当利回り1.21%。
- eMAXIS Slim 米国株式:日本株取引口座で円で購入可能。配当は自動的に再投資される。
全世界に投資できる人気銘柄(オルカン)
以下の2銘柄は、MSCI ACWI(All Country World Index)への連動を目指します。
(全世界と言いつつも6割が米国株で占められ、米国株の影響は強く受けます。)
両者はドルで購入可能か円で購入可能かの違いがあります。
- VTI:米国株取引口座でドルで購入可能。配当利回り1.19%。
- eMAXIS Slim 全世界株式:日本株取引口座で円で購入可能。配当は自動的に再投資される。
高配当ETFとして人気の銘柄
以下の3銘柄は、米国の高配当株に分散投資する銘柄です。
インデックス投資で配当収入を増やしたい場合は、こちらが選択肢になり得ます。
いずれも米国株取引口座でドルで購入可能です。
- VYM:安定した高配当利回りの米国大型株に幅広く投資するETF。配当利回り2.60%。
- HDV:高配当かつ財務健全性の高い米国株に投資するETF。配当利回り4.14%。
- SPYD:S&P500から配当利回り上位80銘柄を選定するETF。配当利回り3.99%。
米国株の取引口座を開設したい場合は、以下の記事をご確認ください。
まとめ
以上、初心者の方にインデックス投資をお勧めする理由と、そのメリットについてでした。
インデックス投資は、そこまで投資の知識が無くても始められる点が非常に特徴的です。
なので、まずはインデックス投資を始めてみて、そこから自然と興味関心を広げるのがオススメです。
誰だって、自分のお金がかかってれば興味を持たざるを得ないですからね。
ちょっと興味があるくらいの人でも、ぜひインデックス投資は始めてみてください!
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FIREに向けまっさきに始めたことでもあります。
インデックス投資を経て、高配当株投資、不動産投資に至りました。
経験を積めば、高配当株が向いている場合もあります。
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