一般に、都会はお金がかかる、田舎はかからないと捉える事が多いと思います。
でも、都会は車が要らないし、車にかかるお金もバカになりません。
結局、どっちがお得に生活できるのか？
FIRE後の生活設計や、FIREまでの支出戦略として重要なので、簡単に試算してみました。
一律に比較しやすいよう、マンション住みを前提としています。
また、細かい部分は省き、家と車にかかる費用のみを比較しています。
以下、説明します。
①都会の場合(東京23区)
単身の場合
家賃 月8.6万円
交通費 月0.8万円
合計 月9.4万円
SUUMOによると、東京23区の1K/1DKの家賃相場は、7.0～11.0万円です。
このうち、ちょうど真ん中が世田谷区で、8.6万円なので、この値を採用しています。
次に交通費ですが、平日は通勤費が出ると仮定し、休日8日×1000円で0.8万円としています。
ファミリー(4人)の場合
家賃 月22.0万円
交通費 月3.2万円
合計 月25.2万円
SUUMOによると、東京23区の3LDK/4K～の家賃相場は、14.6～49.7万円です。区によって差が大きいです。
このうち、ちょうど真ん中が江東区で、22.0万円なので、この値を採用しています。
交通費は、単純に4人分ということで0.8万円×4で3.2万円としています。
②地方の場合（例：熊本市）
地方の一例として、筆者ゆかりの地である熊本市を挙げます。
実際移住するとしても過疎地のような田舎は厳しく、地方都市どまりだろうという観点から、勝手ながら地方都市を例に挙げます。
単身の場合
家賃 月4.0万円
交通費 月4.5万円
合計 月8.5万円
SUUMOによると、熊本市の1K/1DKの家賃相場は、4.0万円です。
次に交通費ですが、単身のため軽自動車を想定しました。
三菱UFJニコスのまとめによると、軽自動車の年間維持費の平均は約41万円です。
本体価格ですが、ホンダN-BOXの平均価格が約181万円であり、これを平均使用年数(13.87年)で乗りつぶすとして、年間約13万円です。
よって、交通費を月当たりにすると、(41+13)÷12=4.5万円となります。
ファミリーの場合
家賃 月7.7万円
交通費 月6.3万円
合計 月14.0万円
SUUMOによると、熊本市の3LDK/4K～の家賃相場は、7.7万円です。
次に交通費ですが、普通自動車を想定しました。
三菱UFJニコスのまとめによると、普通自動車の年間維持費の平均は約56万円です。
本体価格ですが、トヨタシエンタの平均価格が約262万円であり、これを平均使用年数(13.87年)で乗りつぶすとして、年間約19万円です。
よって、交通費を月当たりにすると、(56+19)÷12=6.3万円となります。
③関東郊外の場合（例：藤沢市）
最後に、車無し、家賃安いの良いとこ取りをしたらどうなるか？を考えました。
東京まで1時間以内、駅前の充実度も加味し、車無しのギリギリのラインとして勝手ながら藤沢市をチョイスしました。
単身の場合
家賃 月6.6万円
交通費 月0.8万円
合計 月7.4万円
SUUMOによると、藤沢市の1K/1DKの家賃相場は、6.6万円です。
ファミリーの場合
家賃 月11.3万円
交通費 月3.2万円
合計 月14.5万円
SUUMOによると、藤沢市の3LDK/4K～の家賃相場は、11.3万円です。
まとめ
以上の試算をまとめると、以下の通りです。
単身の場合
①都会 9.4万円
②地方 8.5万円
③郊外 7.4万円
ファミリーの場合
①都会 25.2万円
②地方 14.0万円
③郊外 14.5万円
こうして見ると、都会のファミリー世帯の費用が目立ちますね。
単身のうちだと都会でも暮らしやすいものの、子どもができて都会に留まるのはハードという印象です。
一方、車さえ使わず暮らせるなら、地方よりむしろ関東郊外のほうが安く暮らせる可能性が示唆されました。
まとめると、やはり都心を出た方が生活費低減に寄与するのは事実なようです。
ただし、車の有無の関係で、必ずしも地方に行くほど安く暮らせる訳ではありません。
生活費低減のみで言えば、自分が車無しで暮らせそうな程度の郊外を探すのも手かもしれませんね。
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