株はやってるけど、他もやった方が良いかな?
不動産投資を取り入れるメリットは何だろう。
手軽さが魅力の株式投資。レバレッジ・資金効率が魅力の不動産投資。
手軽さを求めるなら株式のみ、効率を求めるなら不動産のみに投資するのが合理的。
しかし、両者に分散して投資することにより得られる効果もあります。
そこでこの記事では、以下の2点を解説します。
この記事を読むと、株式投資と不動産投資を組み合わせることで得られるメリットを知る事ができます。
不動産投資を加えるか迷っている方も、それ以外の方も、ぜひ参考にしてください!
【基本を整理】株式投資と不動産投資の違い
株式投資と不動産投資を組み合わせるメリットの前に、両者の違いを簡単にまとめます。
株式投資
株式投資は、流動性が高く、少額から始められる点が特徴です。
配当金や株価の値上がりによる利益を期待できる一方、市場や企業業績、金利などにより価格が短期的に大きく変動するリスクがあります。
また、運用時の手間は比較的少なく、情報収集や売買判断が中心となります。
不動産投資
不動産投資は、長期的に安定した賃料収入や物件の値上がりを期待できる点が魅力です。
ただし、初期投資にまとまった資金が必要で、物件の購入や管理・修繕・賃貸対応などに時間や手間がかかります。
また、流動性が低いため、資産を現金化するには時間と手続きが必要です。
不動産特有の減価償却や経費計上による税制優遇を受けられる点も特徴です。
株式投資と不動産投資を組み合わせるメリット
株式投資と不動産投資を組み合わせることで得られるメリットとして、以下が挙げられます。
メリット①:分散投資によるリスク軽減
株式投資と不動産投資を組み合わせることで、ポートフォリオ全体のリスクを効果的に軽減できます。
市場のリスク分散
株式投資は企業業績やグローバルな経済状況、金利動向などに影響されます。
一方、不動産投資は地域経済や人口動態、賃貸需要などに影響されます。
このため、株式と不動産が同時に不調に陥るリスクは低く、相互に補完的な役割を果たします。
例えば、株式市場が暴落しても、不動産市場は比較的安定していることが多く、キャッシュフローを確保できます。
資産タイプの分散
株式は流動性が高く短期的な値動きが大きい資産ですが、不動産は流動性が低い代わりに長期的な安定性を持つ資産です。
これにより、資産全体の価格変動リスクを低下させる効果があります。
経済サイクルへの対応
経済が好調な時、株式市場は活況を呈することが多いですが、不動産市場は金利上昇の影響で取引が鈍化する場合があります。
逆に、不動産市場が活況の時には株式市場が横ばいまたは低迷することもあります。
このように、経済サイクルに応じたリスク分散効果も考えられます。
メリット②:収益源の多様化
株式と不動産の収益は性質が異なるため、複数の収益ルートを確保できます。
安定的なキャッシュフローの確保
不動産投資では、賃料収入という安定的かつ継続的な現金収入が得られます。
これは、特に景気が不安定な時期でも安定しているという強みがあります。
一方、株式投資では、配当金や株式の値上がりによるキャピタルゲインを期待できます。
これらの収益は短期的に大きな成長の可能性があるため、不動産投資の安定収益を補完します。
リスクの補完性
株式市場が不安定な場合でも、不動産の賃料収入は通常、景気に左右されにくい性質を持っています。
また、株式市場が活況の際には、株式市場の成長も取り込むことができます。
この補完的な関係が、資産全体の安定性を高めます。
メリット③:税制上のメリットの最大化
株式投資と不動産投資は、それぞれ異なる税制優遇制度を活用できるため、組み合わせることで税負担を最小限に抑えられます。
株式投資の税制優遇
株式投資には、国内ではNISAやiDeCoなどの非課税制度があります。
これらを活用することで、配当金や売却益にかかる税金を軽減でき、運用益の効率が大幅に向上します。
不動産投資の減価償却
不動産投資では、建物部分の減価償却を行うことで課税所得を圧縮できます。
これにより、実際のキャッシュフローに対して税負担が軽減されるため、節税効果が高まります。
複数の節税策の活用
不動産投資で得た賃料収入や売却益は、経費や減価償却を計上することで課税対象を抑えられます。
一方、株式投資では、損失が出た場合に損益通算や繰越控除を利用することで、他の収入の税金を軽減できます。
このように、異なる税制優遇措置を最大限活用することで、税金負担を最小限にしつつ、投資全体のリターンを最大化できます。
メリット④:流動性と安定性のバランス
株式投資と不動産投資は、流動性と安定性において対照的な特性を持っています。
そのため、それぞれの強みを活かすことでポートフォリオの柔軟性と安定性を高められます。
株式投資の高い流動性
株式は市場が開いている時間内であれば、ほぼ即時に売買が可能で、必要に応じて現金化できます。
これは緊急時や新しい投資機会が出現した際に有利な特性です。
株式市場の流動性により、短期的な資金調達やリバランスが容易にできるからです。
不動産投資の長期的な安定性
不動産は流動性が低く、売却には時間と手続きがかかります。
しかし、その分価格変動が緩やかで、長期的に安定したキャッシュフローをもたらします。
また、不動産市場は株式市場に比べ外部要因の影響を受けにくく、特に経済不況時にも比較的堅実な収益を提供します。
バランスの相互補完性
株式の流動性が不動産を補完し、不動産の安定収益が株式の価格変動リスクを緩和します。
これにより、キャッシュフローと資産運用の柔軟性が向上します。
メリット⑤:異なる運用スキルの習得
株式投資と不動産投資では必要とされるスキルが異なり、両方を実践することで幅広い投資能力を養えます。
株式投資のスキル
株式投資では、企業分析、財務諸表の読み解き、市場動向の把握といったスキルが求められます。
これにより、経済全体や各業界について深い知識を得られるため、他の投資分野にも応用可能です。
また、短期的な判断力やリスク管理能力も鍛えられます。
不動産投資のスキル
不動産では、物件・立地選び、関係先とのコミュニケーション、キャッシュフロー管理といった実務的なスキルが重要です。
これにより、資産の管理能力や長期的な収益計画を立てる力が身につきます。
また、不動産の契約や税務知識なども重要な要素です。
多角的なスキルの相乗効果
株式と不動産で異なるスキルを学ぶことで、リスク管理能力や資産全体の最適化戦略をより精緻に構築できます。
例えば、不動産投資の安定収益をもとに株式市場のリスクを取る投資判断をするなど、総合的な投資力が向上します。
メリット⑥:投資機会への柔軟な対応
異なる投資手法を組み合わせることで、経済環境や市場動向に応じて柔軟に投資戦略を調整できます。
柔軟な資金配分
株式の流動性を活かして短期的な資金を調達(売却)し、その資金を不動産投資の頭金や修繕費用に充てることも可能です。
逆に、不動産の安定したキャッシュフローを株式市場の投資拡大に利用する戦略も取れます。
経済環境に応じたポートフォリオの調整
好況期は株式市場を重視し、不況期には不動産投資を重視するなど、経済状況に応じて投資配分を変更できます。
これにより、収益機会を最大化しながらリスクを抑える柔軟な対応も可能になります。
まとめ
以上、株式投資と不動産投資を組み合わせることで得られるメリットについてでした。
筆者も高配当株投資と不動産投資の組み合わせを実践してますが、それなりに心地よさを感じています。
FIREという投資目的に従うなら、不動産でガンガン規模拡大が正解なんでしょうが、性格的にメンタルを保ちがたいと考えています。
慎重めのペースで不動産投資に取り組みつつ、余った現金は定期預金的に高配当株に投資、という感覚でやってます。
(定期預金と違って暴落時には引き出せませんが、そのリスクは許容。)
不動産でもし良いチャンスがあれば、株を売って勝負も選択肢、というスタンスです。
一投資家の例に過ぎませんが、ご参考になれば幸いです。
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