いよいよパリオリンピックが開幕しますね。
オリンピックといえば、もう覚えてないかもしれませんが、以前こんな事がささやかれていました。
「東京オリンピックに向け、都心の不動産価格は上昇し過ぎている」
「東京オリンピックが終わったら、都心の不動産は暴落する」
あれから3年が経ち、暴落説なんてめっきり聞かなくなりました。
実際のところ、ウワサの真相はどうだったのでしょうか?
不動産価格の推移
国土交通省によると、現在に至るまで、全国の不動産価格は一貫して上昇を続けています。
(出所:国土交通省)
結論から言うと、東京五輪後に不動産価格が暴落するという説は、完全に外れたということになります。
オリンピックが終わって、誰もその話をしなくなりましたが、ウワサなんてそんなものかもしれません。
説が外れたからといって誰が責任をとるわけでもなく、時期が過ぎれば誰も興味がなくなります。
しかし、実際のところ、あのウワサの信憑性はどの程度あったのでしょうか?
根拠に基づくものだったのでしょうか?
マンション価格と金融政策の関係
下記は、首都圏および近畿圏の新築マンション価格の推移です。
(出所:nomu.com)
近年、首都圏はバブル期の価格水準を超えてきている状況が分かります。
これを見ると、やはりバブルだ!暴落する!と言いたくなる気持ちも分かります。
しかし、下記の日銀のマネタリーベースの推移を見るとどうでしょう?
マネタリーベースとは、「日本銀行が世の中に直接的に供給するお金」のことです。
(出所:The Finance)
ご覧の通り、ちょうど東京オリンピック開催が決まった2014年頃から世の中のお金の量が急増しています(アベノミクス)。
これと不動産価格の推移を重ねてみると…、
ちょうどマネタリーベースの増加に呼応して不動産価格の上昇が開始しているのが分かります。
すると、あのウワサは、日銀の金融政策に反応して始まった不動産価格の上昇が、ちょうどタイミングの良かった東京オリンピックと結びつけられ、生まれたものと仮説を立てることができます。
やはり信憑性は乏しかったのかもしれません。
ちなみに、現在の不動産価格ですが、バブル期と同水準とはいえ、当時とはお金の量が全く違うので同等に扱うことはできません。
価格上昇の傾きも、バブル期の傾きと比べれば緩やかなものです。
すると、現在が行き過ぎたバブルかどうかで言えば、全然そんなことはなさそうです(都心タワマンが投資としてどうかはまた別の話ですが)。
教訓
今回、いずれにせよ言えることは、結局買った人は得をしたということ。
ウワサがどうであれ、理屈がどうであれ、買うと。
何かこれ、色んな投資家の方のお話等を踏まえても、投資全般に共通する教訓なんじゃないかって思いました。
もちろん投資について勉強して、準備を整えることも大事だけど、最終的には行動力が勝負を決する。
色々考えるけど結局行動できない人より、あまり深く考えずポンと動ける人の方が成功しちゃう。
少し残酷ですが、個人的には、投資ってそういう面あると思います。
理由の1つとして、下記があると考えます。
行動する → 利益 or 損失、経験値ゲット
行動しない → 100%損失(機会損失)、経験値なし
株式でも不動産でも、長期的に上昇曲線を描く投資対象がこの世にはあるので、何もしないだけで機会損失を招いてしまいます。
損が怖いから投資をやらないって方が多いですが、逆です。
投資しないと確実に損してしまいます。やらない間にどんどん資産価格が上がるからです。
しかも、行動した人には投資の経験値が貯まります。それにより、さらに差が広がります。
と、話が逸れてしまいましたが、東京オリンピック前にマンション買った方おめでとうございますという話です。
(みんな今すぐマンション買えと焚きつけている訳ではない点にご留意ください。あくまで全体論的な話です。)
まとめ
話が飛びましたが、不動産の東京五輪後 暴落説は外れということにはなりました。
まあ今の時点から話せば、結果論ということになります。
今後も色んな投資において、色んなウワサが飛び交うことでしょうが、その時点では結果が分からないから判断が難しいんですよね。
でも迷って行動しないのも問題なのは分かってるので、そこは折り合いをつけ、やるときはやるという姿勢でしょうか。
だからこそ投資は、何か自分なりの考えを持って行うことが大事ですね。
考えを持って臨めば、失敗でも糧にできますから。
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