FIRE、投資への学びを得るため、FIRE達成者の事例を研究します。
今回の事例は、日経マネーで紹介された個人投資家、ヤーヤさんです。
年100万円の「配当長者」投資家2割 株主還元強化で増加 日経マネー個人投資家調査(3)
ヤーヤさんは、2020年から2024年にかけて資産が3.8倍に爆増し、年500万円の配当金を得て、今年FIREされたとのこと。
さすがに爆増し過ぎじゃないか?
と最初思いつつ読みました。以下説明します。
ヤーヤさんの事例
ヤーヤさんのFIRE時の資産構成は以下の通り。
日本株:1億5000万円
先進国株投信:2000万円
現金等:1000万円
合計:1億8000万円
上記による年間の配当金は500万円。
税引前だと600万円というところでしょうか。配当利回りは4%程度と予想。
利回りの数値は妥当なラインかと思います。一方、FIRE時の資産としては少し多めという印象。
特筆すべきは、以下の通りの資産の爆増。4年、というか3年半で3.8倍です。
2020年末:4000万円 → 2024年5月:1億5000万円
ただし、上記は給与からの積み上げ分も含まれると思います。
ヤーヤさんの主力銘柄の三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三菱HCキャピタルはこの間、それぞれ3.2倍、3.6倍、2.0倍程度の株価上昇だからです。
純粋な株価上昇分は、3倍程度でしょうか。
それでも十分過ぎるんですが(笑)。
FIREのためやった事
ヤーヤさんがとった行動で、個人的にFIREに効いたと感じたのは以下の3つ。
①夫婦とも働く(ダブルインカム)
②車の処分
③王道の高配当株投資(高配当大型株)
まず、夫婦ともに働いていたようです。
子育て期は不明ですが、リタイア前の数年は2人分の収入がしっかりあったように書かれています。
やはり夫婦の場合、ダブルインカムだと入金力が違います。
次に、7~8年前に車を手放し、年間100万円の節約になったとのこと。
ほとんど乗ってなかったようなので、都市部かつ子どもが成長して不要になったと想像します。
支出削減の王道は固定費削減、それも家と車は額が大きいので重要です。
最後に、やはり投資。
株価が3倍になったことを一旦置いておくと、高配当大型株に投資したこと自体はいたって普通、王道の高配当株投資と考えます。
仮に株価3倍のビッグウェーブが無かったとしても、遅かれ早かれFIREは達成したでしょう。
以上を振り返ると、FIREの基本要素①収入②支出③投資の全てにおいて、無理なく基本に忠実な行動を徹底された、という印象です。
そこに日本株、特に金融株のビッグウェーブがさらに乗った形、と分析します。
今回の事例の注意点
今回の事例で、一点だけ注意すべき点があります。
それは、おそらく「4年で資産4倍」の部分については再現性が無いであろうこと。
上記は、もちろんご本人の行動もありますが、ここ数年の特異な相場の影響が大きいと考えます。
例えば、三井住友フィナンシャルグループの値動きは以下の通り。
ご覧の通り、キレイなうなぎ登りです。
もちろん、これを狙って仕留めたなら凄いの一言ですが、ヤーヤさんは値動きではなく、あくまで配当利回りを重視して銘柄選定されています。
今は配当利回りを重視して銘柄を選ぶ。株価低迷で配当利回りが高くなっている銘柄を避けるため、安定して配当を出す力も確認。結果、経営が安定している大型株が投資対象となった。
そして、相場の波を捉えた事には謙虚な発言です。
ごく普通の家計から「入金力」を鍛え上げて元手を増やし、相場の波を捉えて配当生活を実現するまでになった。しかしヤーヤさんは「市場環境の良さに助けられたのではないか」と謙虚だ。
今回の事例を見て、今から金融株に投資してもおそらく短期間で3倍にはなりません(断言はできませんが)。
むしろ、基本に忠実にFIREに向けた行動を継続された点にこそ、学びがあるのではないでしょうか。
まとめ
以上、50歳でFIREされたヤーヤさんの事例紹介でした。
長く投資していれば、意図せずビッグウェーブに乗れるチャンスはあるかもしれません。
狙って乗ろうとすると、これが面白いように失敗するんですがw(経験談)。
それと、ヤーヤさんの発言。
「お金があると、つい株を買ってしまうんです」
共感。普通のショッピングはすぐ帰りたくなりますが、下落する株価はいつ見ても購買欲をくすぐられます(逆張り投資が好きです)。
上記、共感いただける奇特な方がいましたら幸甚です。
ご参考に、他のFIRE関連ブログです。
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下落する株価に喜ぶのは、筆者がド〇だからではありません。
円安のミニウェーブに乗った事はあります。
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