こんにちは、あらおです。
新NISA開始から数年経ち、若い世代でも投資をやっている方が増えてきていますね。
長期投資は早く始めた者勝ちの側面がありますので、若い世代で投資が広まるのは良い傾向かと思います。
今回は、投資を始めたその先、若いうちにFI(経済的自立)するメリットについて考えたいと思います。
FIREではなくFIなのは、RE(リタイア)はあくまでFI後の選択肢の1つに過ぎないからです。
特に若年層の場合、20~30代から隠居生活…というのも馴染まないと思いますから、本質的にはFIが重要だと思います。
なお、FI(経済的自立)の定義としては、投資による不労所得が生活費を上回る状態、と定義します。
我慢して働かなくても生きていける状態、とも言い換えられますね。
それでは、実際にFIしての私の感想も含め、メリットを考えていきます。
①体力と自由の両立

若いうちにFIするメリットといえば、何といってもまず体力面の利点でしょう。
ノルウェー科学技術大学の論文によれば、最大酸素摂取量VO2peakで人間の体力を定量でき、それによれば各年代の体力推移はおよそ以下の通りです(Age-related decline in peak oxygen uptake: Cross-sectional vs. longitudinal findings. A review (2023))。
- 20代:100%
- 30代:90%
- 40代:80%
- 50代:70%
- 60代:60%
- 70代:45%
- 80代:30%
イメージ通りの結果ではありますが、やはり70歳辺りからガクっと落ちてきます。
そう考えると、65歳定年というのは、人生でやりたい事をやりきるには遅すぎるという印象です(人生の良い時期だけきれいに会社に吸い尽くされている)。
若い時は体力があるが自由が無い、定年後は自由はあるが体力が無い、というのはよく聞く話ですね。
この点、比較的若い時期にFIして、若いうちから自由にやりたい事をこなしていくのは1つの解決策になり得るかと思います。
また、体力があるほうが、単純にやれる事の幅も広がりますよね。どれだけ鍛えても、20代と60代で同じ身体の動きはできないはずです。
このように、体力と自由の両立は、FIの大きな魅力の1つだと思います。
②家族・ライフイベントへのコミット

家族やライフイベントにかけられる時間が増えるのも、若いうちにFIするメリットです。
米国労働統計局の統計によれば、子ども等の家族と一緒に過ごす時間は、40~50代以降、加速度的に減少します(Who do Americans spend time with over their lives?)。
子どもが可愛い盛り、親が元気なうちが、会社で最も忙しい時期というのは、よくよく考えれば人生の大きな損失ですね。
これに対し、会社員として多忙になりがちな30~40代の時期にFIしていれば、もう少し仕事をセーブするという選択肢が生まれやすいはずです。
不労所得で生活費をまかなえれば、忙しく働いてたくさん稼ぐ必要はありませんから。
リタイアまではしなくとも、もう少しゆとりある会社に転職したり、専門性があればバイト・業務委託等でもほどよく稼げたりするかもしれません。
いずれにせよ、必死に働く一択の状況から、様々な選択肢が生まれやすいのはメリットです。
また、一社に縛られなくなることで、住む場所も自由に選べるようになります。
自分や家族の事情に合わせ、住環境を柔軟に設計・最適化できるのも大きなメリットですね。
このように、真の意味でのワークライフバランスの実現も、FIの大きな魅力の1つです。
③キャリアの選択肢の幅

まず、FIを達成してなおキャリアについて考えるのはナンセンスという意見もあるかと思います。
しかし、現実的に考えて、20~40代から死ぬまで隠居生活を楽しめる人は限られると思います。
別に好きでもない仕事をフルタイムでやる必要はありません。
ちょっとやってみたかった仕事・バイトを、無理のない範囲で、収入度外視でできるのは、心身の健康にも好影響と考えます。
雇われるのが嫌なのであれば、労働である必要もありません。
生活の保障はあるので、起業なり独立なり、存分にやりたい事にチャレンジするのもありでしょう。
その意味で言えば、若いうちにFIして、進みたい方向に早くシフトチェンジできるのはメリットです。
どの業界でも、やはり若いほうが雇ってもらいやすいというのが現実ですからね(グラフ:労働政策研究報告書No.215)。
やりたい仕事があるならもちろんのこと、起業するにしても、一度働いて経験を積むオプションがあると便利なので、選択肢が多いに越したことはありません。
また、若ければそれだけ気力・体力・時間もあり、色々と挑戦しやすいはずです。
もちろん、FI後にどう生きるかは人それぞれでしょう。
ただ、消費と生産のバランスを最適化し、自分の理想の生活を実現していくという意味では、キャリアの選択肢の幅があるのもメリットだと思います。
④複利効果の最大化

長期投資をされる方はよくご存じかと思いますが、一般的に、複利は運用後半にかけて爆発的な伸びを示します。
裏を返せば、長期投資における前半戦は全く美味しくないのです。
この点、若いうちにFIを達成することは、複利の恩恵を最大限享受する観点からもメリットがあります。
なぜなら、若いうちにFIを達成するという事は、若いうちに急速に蓄財を進めるという事でもあるからです。
これは複利の曲線において、前半の美味しくないゾーンを一気にすっ飛ばせることと同義です。
人生のより長い期間、複利の本気ゾーン(後半)を享受しながら生きていけることになります。
もちろんFIの第一の目的は、人生の選択肢を増やし、自由に生きる権利を手に入れることです。
しかし同時に、不労所得が生活費を上回ることで、資産の自動膨張マシーンを手に入れることにもなるといえます。
すなわち、生活費を差し引いて、余ったお金がまた投資され、また資産も不労所得も増えていく、という無限ループです。
このように、若いうちに自由を得ると同時に、その後どんどん豊かになっていくのもFIの大きなメリットではないでしょうか。
⑤「自分の人生」の最大化

全米経済研究所の論文によれば、各年齢の幸福度のグラフを作ると、中年期に幸福度が底を打つU字型のグラフとなるようです(Is Happiness U-shaped Everywhere? Age and Subjective Well-being in 145 Countries (2021))。
このグラフを見る限り、幸福度が顕著に低迷する時期は、一般的に会社で働く時期ときれいに一致しているように見えます。
皆うすうす気づいている事とはいえ、やはりこのデータを見ても、会社生活とは人の幸福度を大きく削る因子であると思わされます。
これは何故か?ということを考えると、個人的見解としては、主体性の有無が大きいと考えます。
すなわち、従業員にとって会社とは、株主(会社)の利益を最大化するため、社長、上司からの命令をひたすら実行するだけの場所です。
何か自分から行動するにしても、結局会社の利益になる範囲ででしかできません。そこに本当の意味での主体性は無いはずです。
対して、子どもの頃や定年後はどうか?毎日好きなように過ごせる時間が多く、結果、幸福度が高いと考えます。
もちろん幸福度には様々な要素が絡むかと思いますが、生活における主体性の有無は非常に大きな要素だと思います。
その意味で、若年期にFIすることは、自分が主体的に生きられる期間を広げ、幸福の総量を増やせるメリットがあります。
いわば「自分の人生」を最大化できます。なんと言ってもこれこそFI(経済的自立)の醍醐味ですね。
まとめ
以上、若年期にFIするメリットについてでした。
まとめると、下記のようなメリットがあります。
- 体力と自由の両立
- 家族・ライフイベントへのコミット
- キャリアの選択肢の幅
- 複利効果の最大化
- 「自分の人生」の最大化
これだけ見ると本当に良いこと尽くめなのですが、あえてデメリットを挙げるとすれば、やはりFI達成までが大変ということでしょうか。
当然ながら若い時期に蓄財に邁進する必要があります。
長期投資の序盤は入金力こそ全てですので、これはかなりのエネルギーを要する作業です。
とはいえ、実際に29歳でFIしてみての感想としては「本当に良かった」以外にありません。
何かに縛られることなく、自分で自由に人生を設計して生きられる感覚は、何物にも代えがたい宝です。
というわけで、若年期のFI(経済的自立)という1つの生き方、個人的にオススメです。
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