日本株の高配当株を選びたいけど、結局どれが良いのか分からない。
定番の銘柄ってあるのかな?
高配当株選びで、結局どれにしようかお悩みではないですか?
高配当株の選定基準は多岐にわたるため、どの株も一長一短で決めかねる…という事もあるかと思います。
そこでこの記事では、「【日本株】人気・定番の高配当株10選」について解説します。
この記事を読むと、日本株で定番の高配当株一覧と、それぞれの各種評価を知る事ができます。
株式は、人気があるから必ず正解という訳ではありませんが、1つの参考になると思います。
ぜひ、高配当株選びにお役立てください!
※ここ数十年の傾向から人気となっている銘柄であり、確実に将来を保証するものではない点はご了承ください。
【日本株】人気・定番の高配当株10選
日本株の人気・定番の高配当株として、以下をご紹介します。
各値は、2024年11月5日時点のInvesting.comに記載の情報を参考にしています。
また、番号は人気順ではなく、便宜上つけているだけです。
各評価は、下記10銘柄の相対評価でつけています。
①:JT(2914)
セクター:生活必需品
産業:食品、タバコ
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年) | 配当の多さ | 4.38~7.33% | ◎ |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 5.32% | 〇 |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 72.4% | △ |
営業CF推移 (2019→2023年度) | 業績安定性 | 5.40→5.20→5.99 →4.84→5.67 | ◎ |
フリーCF推移 (2019→2023年度) | 財務健全性 | 4.17→5.25→5.01 →3.82→4.41 | ◎ |
連続増配年数 | 配当実績 | 2年(2020年まで16年連続) | 〇 |
高配当利回りで知られるタバコ会社で、長期的に安定した配当を支払っています。
国内外でのタバコ製品の販売が主力ですが、健康食品や医薬品など他の分野にも展開しています。
規制強化やタバコ需要の減少といったリスクはあるものの、安定したキャッシュフローが特徴です。
安定感に加え、長年高配当を維持し続けている点が魅力です。
②三菱商事(8058)
セクター:製造業
産業:多様な業務用製品卸売
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年) | 配当の多さ | 1.98~5.09% | △ |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 15.0% | ◎ |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 26.0% | ◎ |
営業CF推移 (2020→2023年度) | 業績安定性 | 8.50→10.18→10.56 →19.30→13.47 | ◎ |
フリーCF推移 (2020→2023年度) | 財務健全性 | 3.49→6.60→8.88 →17.53→11.42 | ◎ |
連続増配年数 | 配当実績 | 8年 | ◎ |
総合商社として資源、エネルギー、食品、消費財など幅広い分野にビジネスを展開。
利益の安定性が高く、配当も安定しています。
総合商社は、景気変動の影響を受けやすい業種ですが、三菱商事は多角的な事業ポートフォリオにより比較的安定した収益を上げています。
業績の安定感と、増配傾向にも関わらずまだまだ配当余力を残している点が魅力です。
③:住友商事(8053)
セクター:製造業
産業:多様な業務用製品卸売
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年) | 配当の多さ | 3.35~6.70% | 〇 |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 11.8% | ◎ |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 43.0% | 〇 |
営業CF推移 (2019→2023年度) | 業績安定性 | 3.27→4.67→1.94 →2.33→6.09 | 〇 |
フリーCF推移 (2019→2023年度) | 財務健全性 | 1.23→3.47→2.43 →1.41→3.90 | ◎ |
連続増配年数 | 配当実績 | 3年 | 〇 |
総合商社の中でも高配当利回りを誇る企業。
エネルギー、金属、輸送機械、食品、インフラなど幅広い分野にビジネスを展開しており、安定した配当が期待できます。
特に資源価格の動向に影響を受けるものの、多角化したポートフォリオが強みです。
こちらも、高配当・増配傾向にも関わらず配当余力を残している点が魅力です。
④:三井住友フィナンシャルグループ(8316)
セクター:金融
産業:銀行サービス
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年) | 配当の多さ | 2.98~6.87% | 〇 |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 8.42% | ◎ |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 40.8% | ○ |
営業CF推移 (2019→2023年度) | 業績安定性 | – | |
フリーCF推移 (2019→2023年度) | 財務健全性 | – | |
連続増配年数 | 配当実績 | 4年 | ○ |
日本のメガバンクの一角を担う金融グループ。
利回りが高い金融業界の中でも、特に三井住友は堅実な経営で知られており、安定した配当を支払い続けています。
金利上昇局面では銀行業の収益性が向上するため、今後の収益拡大が期待されます。
既に高配当かつ、金利上昇局面での更なる増配が期待できる点が魅力です。
⑤:オリックス(8591)
セクター:金融
産業:銀行サービス
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年) | 配当の多さ | 2.92~5.47% | 〇 |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 2.41% | △ |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 32.8% | ◎ |
営業CF推移 (2019→2023年度) | 業績安定性 | – | |
フリーCF推移 (2019→2023年度) | 財務健全性 | – | |
連続増配年数 | 配当実績 | 1年(2010年度から減配無し) | 〇 |
リース業を中心に、金融、エネルギー、不動産など幅広い分野に展開している多角的な企業。
安定した収益基盤を持ち、高配当を維持していることから、長期投資家に人気です。
国内外で事業を展開し、リスク分散も効いています。
長年高配当を続けてきた安定感と実績が魅力です。
⑥:東京海上ホールディングス(8766)
セクター:金融
産業:保険
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年) | 配当の多さ | 2.58~7.79% | 〇 |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 12.8% | ◎ |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 31.5% | ◎ |
営業CF推移 (2019→2023年度) | 業績安定性 | 9.98→11.78→11.02 →10.08→10.72 | ◎ |
フリーCF推移 (2019→2023年度) | 財務健全性 | -15.49→4.47→4.37 →10.26→4.44 | 〇 |
連続増配年数 | 配当実績 | 4年 | 〇 |
国内外の保険事業を手がけ、安定した利益を上げています。
特に、損害保険や生命保険など、長期的に安定した収益基盤を持っているため、配当の安定性が高いです。
また、海外展開も進めており、国際的な保険ビジネスでも収益を上げています。
業績の安定感と、増配傾向にも関わらずまだまだ配当余力を残している点が魅力です。
⑦:NTT(9432)
セクター:テクノロジー
産業:通信サービス
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年) | 配当の多さ | 2.67~4.25% | △ |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 6.84% | 〇 |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 36.6% | 〇 |
営業CF推移 (2019→2023年度) | 業績安定性 | 29.95→30.09→30.10 →22.61→23.74 | 〇 |
フリーCF推移 (2019→2023年度) | 財務健全性 | 11.42→15.85→13.11 →5.24→3.85 | △ |
連続増配年数 | 配当実績 | 14年 | ◎ |
日本最大の通信事業者で、安定した収益基盤を持っています。
NTTは安定したキャッシュフローを維持しており、通信インフラへの需要も高いため、長期的な配当維持が期待されます。
景気に左右されにくい通信事業はディフェンシブ株としても人気です。
日本株としては連続増配年数が長く、安定感と実績が魅力です。
⑧:KDDI(9433)
セクター:テクノロジー
産業:通信サービス
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年) | 配当の多さ | 2.90~4.32% | △ |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 4.94% | 〇 |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 47.1% | 〇 |
営業CF推移 (2019→2023年度) | 業績安定性 | 13.23→16.82→14.69 →10.79→17.06 | ◎ |
フリーCF推移 (2019→2023年度) | 財務健全性 | 7.12→10.23→7.07 →3.55→8.74 | ◎ |
連続増配年数 | 配当実績 | 23年 | ◎ |
NTTと並び、日本の通信業界をリードする大手企業。
通信サービスに加え、スマホ決済や電力事業など多角化を進めており、安定した収益基盤を誇ります。
景気の影響を受けにくいディフェンシブ性も高いです。
日本株としては連続増配年数が長く、安定感と実績が魅力です。
⑨:日本郵船(9101)
セクター:製造業
産業:貨物と物流サービス
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年) | 配当の多さ | 2.17~49.38% | ◎ |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 60.0% | ◎ |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 50.7% | 〇 |
営業CF推移 (2019→2023年度) | 業績安定性 | 1.17→1.59→5.08 →8.25→4.01 | △ |
フリーCF推移 (2019→2023年度) | 財務健全性 | 0.62→1.42→3.59 →5.72→1.16 | 〇 |
連続増配年数 | 配当実績 | 0年(2022年度まで4年連続増配) | △ |
海運業界の大手で、運賃の高騰が利益を支えています。
海運業は市況に左右されやすいですが、高配当が期待されており、景気サイクルに敏感な投資家に人気があります。
好業績に伴い、ここ5年大幅な増配を行っている点が魅力です(良くも悪くも業績に左右されます)。
⑩:武田薬品工業(4502)
セクター:ヘルスケア
産業:薬品
指標 | 評価項目 | 数値 | 評価 |
配当利回り (5年) | 配当の多さ | 3.83~5.26% | 〇 |
年間増配率 (5年平均) | 配当の増加率 | 1.30% | △ |
配当性向 (直近12月) | 配当支払い余力 | 101.6% | △ |
営業CF推移 (2019→2023年度) | 業績安定性 | 6.70→10.11→11.23 →9.77→7.16 | 〇 |
フリーCF推移 (2019→2023年度) | 財務健全性 | 9.62→14.04→9.25 →3.70→2.52 | △ |
連続増配年数 | 配当実績 | 1年(2009年度から2023年度まで減配なし) | 〇 |
日本を代表する製薬会社で、世界的に事業展開を行っており、安定した利益を得ています。
医薬品は生活に不可欠なものなので、景気変動に影響されにくく、配当も安定しています。
長期的な収益を期待しつつ、高配当を得たい投資家に人気です。
長年高配当を続けてきた安定感と実績が魅力です。
まとめ
以上、日本株で人気・定番の高配当株10選でした。
日本株は米国株と比較して、ここ5年の増配率が凄まじいにも関わらず配当性向はまだ余裕がありますね。
対して、株主還元の傾向が強まったのがここ5年という事もあり、連続増配年数は伸びていません。今後に期待でしょうか。
具体的な高配当株の選び方、ポートフォリオの作り方については、以下の記事をご確認ください!
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