早くFIREしたい! でも、年収はそんなに高くない…
そんな方にお勧めなのは、「必要(資産)額を圧縮する」という戦略です。
一般的に、FIRE達成には多くの資産が必要とされます。
そしてFIREに十分な資産を築くには、通常の年収だと、20~30年以上かかってしまいます。
でも大丈夫。
平均年収でも、10年以内にFIREできる方法はあります。
それが、「必要額を圧縮する」という戦略です。
筆者は、この戦略を使い、29歳のときにFI(経済的自立)を達成しました。当時の年収は500万円ほどです。
この記事では、FIREを目指す方に向け、以下の5つのポイントを解説します。
最速FIREに関する情報は、関連記事含めすべて本記事に載せてあります。
もっと早くFIREしたいとお考えの方は、ぜひ本記事をブックマークし、隅々までご確認いただければと思います。
ご参考になれば幸いです。
なぜ資産を増やすより、必要額を圧縮するのか?
多くの方は、より早くFIREを目指すなら、より早く資産を貯める事を考えるのではないでしょうか?
しかし実際には、普通のサラリーマンの資産形成スピードには限界があります。
多くの会社はいまだ年故序列の給与制度であり、給与レンジがだいたい決まっているからです。
多くの場合、数年で2倍、3倍の給与アップは難しいでしょう。
また、節約で資金を捻出しようにも、収入が高くなければやはり限度があります。
その結果、通常の給料、通常のインデックス投資では、10年以内のFIREは現実的ではない、という結論が導かれます。
そこでカギとなるのが、「必要額を圧縮する」という戦略です。
FIREの成立条件
ここで重要なのが、FIREの成立条件です。
一般的には、4%ルールに基づき、まずFIREに必要な資産額(必要額)を算出します。
(4%ルール:資産額の4%で生活費をまかなえれば、運用益だけで生活できるという経験則)
そして、随時自分の資産額を確認し、以下を満たせばFIRE達成です。
資産額 > 必要額
ここで先ほど述べた通り、左辺の資産額アップには限界があります。
すると重要になるのが、右辺の必要額です。
資産額アップが限界なら、必要額ダウンに活路を見出すのです。
必要額を圧縮するメリット
かなり高収入でもない限り、資産を増やすのはどうしても時間がかかります。
長期投資は優れた投資戦略ですが、効果を得るまで数十年の時間を要するからです。
一方、必要額を圧縮する取り組みは比較的短期で完結できます。
例えば、運用利回りを向上したり、サイドFIREのためのスキルアップ等の取り組みが考えられますが、これらに主に必要なのは勉強です。
勉強も当然時間は必要ですが、何十年資産の増加を待つよりはずっと短く済みます。
この方法なら、10年以内のFIREへの道も見えてきます。
必要額を圧縮する戦略
最短でのFIREには、資産額アップより必要額ダウンを目指す事がキーポイントです。
ここでは、必要額を圧縮する具体的な戦略をいくつか紹介します。
①サイドFIREの活用
FIREに必要な資産額を圧縮する代表的な方法といえば、サイドFIRE。
サイドFIREとは、FIRE後の生活費の一部を労働所得によりまかなう事です(当ブログ中の定義)。
不労所得で全ての生活費をまかなう必要が無くなるため、必要額が下がります。
ただし、普通のアルバイトでサイドFIREすると時給に限界があり、FIRE後の選択肢を狭める懸念があります。
そこで当ブログでは、時給アップが望める専門職でのサイドFIREを推奨しています。
これにより、スキルアップに応じた労働時間の短縮、フルFIREへの移行といった選択肢も生まれます(2ステップFIRE戦略)。
②運用の利回り向上
運用の利回りを向上できれば、より少ない資産で多くの不労所得を得られます。
これにより、必要額を圧縮する事が可能です。
例えば、一般的なインデックス投資に対し、高配当株投資あるいは不動産投資は高利回りです。
詳細は、筆者のポートフォリオおよび毎月の不労所得をご確認ください。
これらの投資はインデックス投資より難易度は高いですが、勉強・実践を進めることで適切に実行できるようになります。
③ムダの排除による低コスト化
FIREに必要な資産額は、当然ながらFIRE後の生活費によって決まります。
生活費が高ければ必要額は上がり、低ければ必要額は下がります。
すると単純に、FIRE後の生活費を下げるという戦略が思いつきます。
しかし、無理して生活費を削っては持続性がありませんし、何より幸福度まで下がれば本末転倒。
そこで、幸福度に寄与しないムダな出費を削ることで、低コスト化を目指すのが1つの方法です。
自分の支出への価値観と深く向き合う事がポイントになります。
10年でFIREするまでの道のり
では、10年以内のFIREを目指すため、具体的に何から始めればよいでしょうか?
ここでは、10年でFIREするまでの道のりを3ステップで紹介します。
10年でFIREするまでの道のり
- FIRE計画を立てる
- 計画遂行に向け、圧倒的に行動する
- 計画をブラッシュアップし続ける
ステップ1:FIRE計画を立てる
通常より短期でのFIREを狙うなら、行動する前に計画を立てる事が重要です。
やみくもに仕事を頑張る、たくさん投資する、ではFIRE達成を早める効果が軽微だからです。
10年でFIREするための計画は、以下の5ステップで行います。
①10年で貯められる資産額を計算
②必要額を計算
③サイドFIREの検討
④支出を低減できるか確認
⑤運用利回りの向上
特に重要なのは、サイドFIREの活用方法、運用利回りの目標(投資方法)を決める事です。
手順の詳細は以下の記事をご確認ください。
ステップ2:計画遂行に向け、圧倒的に行動する
計画を立てたら、それを実現するための行動を起こします。
何を実行するかはステップ1で立てた計画次第ですが、例えば、次のような行動が考えられます。
①徹底してムダを排除した低コストなライフスタイル・価値観作り
②サイドFIREに必要なスキル・資格取得のための勉強
③高配当株投資や不動産投資の勉強と実践
上記は資産アップに直接寄与する訳ではありませんが、FIRE必要額を圧縮する効果は高いです。
一方、計画によっては、シンプルに収入アップによる資産増を目指すのも手ではあります。
いずれにせよ、10年でFIREするというのは険しい道です。
険しい道を突破するには、結局、圧倒的な行動量がカギになるのは言うまでもありません。
ステップ3:計画をブラッシュアップし続ける
最後に、FIREに向けた計画は一度立てたら終わりではありません。
最速で、とはいえ10年にも及ぶ計画です。価値観、環境、色んなものが変わります。
特に、以下のような変化には注意して計画を見直しましょう。
- 必要資産額の変動
- FIREの動機の変化
- ライフイベント
上記のような変化に応じて、行動を引き締めたり、緩めたりします。
計画の達成度を測る指標としては、現在、生活費に対して不労所得が何%か?を見るといいと思います。
上記が100%になれば経済的自立が達成され、FIRE実行可能になるからです。
まとめ:最速でFIREする方法論を学ぼう!
今回は、平均年収でも10年でFIREするための戦略について説明しました。
FIRE必要額を圧縮する戦略を実践すれば、少ない資産でもFIREが可能になります。
多くの場合、FIRE必要額を圧縮するのに必要なのは、勉強(=自己投資)です。
当ブログでは、最速でFIREするために必要な情報をまとめています。
特に、最終的にカギとなる投資方法については、リアルタイムの運用状況も含め、力を入れてお伝えしています。
もっと早く、もっと豊かにFIREしたいとお考えの方、まずは本記事をブックマークして、当ブログの各記事を読んでみてください。
そこまで高年収ではない、29歳時の筆者でも経済的自立を達成できた方法。
何かのお役に立てるはずです。
高配当株投資は、10年でFIREするための強力なツールの1つです。