ここ数年、インデックス投資(指数連動型の投資)が全盛です。
誰もかれもインデックス投資という勢い。
確かに、初心者に安心してお勧めできる点、トータルリターンが比較的高い点は間違いなくメリットです。
ただ、筆者は10年以内にFIREするという目的から、インデックス投資をほぼ辞めました。
途中までインデックス投資で積み立て、最後に高配当株等に組み替える、という手法もとりません。
あくまで最初から、高配当株等を積み立てています。
理由を説明します。
理由①:投資期間が10年以下だから
投資を始めた段階で、10年以内を目途にFIREする事を目標にしていました。
すると当然、投資期間は10年以下となります。
ここで、長期投資は投資期間が長いほど元本割れリスクが消失する傾向であることが分かっています。
(出所:みずほ証券)
すると、投資期間が10年以下というのは微妙なところなんですよね。
元本割れリスクも十分あります。
確かに、インデックス投資は高配当株に比べ、値上がり益を含めたトータルリターンに優れる傾向はあります。
しかし、だからと言ってFIREする時に高配当株等に乗り換えればいいやでやると、ちょうどFIRE時に元本割れしてる可能性もあるという事です。
簡単に言えば、FIREのタイミングが市場に依存してしまいます。
そんな訳で、人生の選択の自由度を確保すべく、始めから高配当株等に投資しています。
なお、インデックス投資の配当利回りは比較的低いため(多くて2%台)、インデックス投資の積立のみで10年以内のFIREは現実的でありません。
理由②:インカムゲインは精神安定剤
高配当株や不動産等、インカムゲイン(配当金、家賃収入等)が多く得られる投資は、精神への負荷が少ないです。
というのも、資産の下落局面・低迷局面で持ち続けやすいからですね。
例えば、無配株の株価が長期低迷すれば、その間何のプラスも生みません。
一方、高配当株であれば、持っているだけでプラスです。持ち続ければ、理論上、いつかはトータルもプラスに転じます。
この違いから、インカムゲインがあると、資産価格の上下に一喜一憂せずに済み、生活の質が向上します。
インカムゲインは投資の精神安定剤といえます。
また、影響は心だけではありません。
精神が安定することで、下落局面での狼狽売りを避けられ、売却損によるリターン低下のリスクを回避する事にもつながります。
理由③:FIRE進捗をリアルタイムで把握可能
いわゆる4%ルールに基づき、FIRE後の生活費の25倍を目標資産額に設定し、進捗を把握する手法があります。
もちろん上記も有効な手法ではありますが、多くの場合、FIRE後の資産の取り崩しを前提にしていると考えます。
資産取り崩し型FIREは、実践するとなると問題も多々あると思います。
そこで筆者としては、経済的自立(不労所得>生活費の状態)の達成度で進捗を把握する事を推奨しています。
資産額ではなく、不労所得額をリアルタイムで追うわけです。
上記式の達成は、資産が減らず、半永久的に働かず暮らせる状態を意味するので、本質的な意味でのFIREの指標として適すると考えます。
また、資産額は市況による上下動が激しい一方、配当金・家賃収入等は比較的安定しています。
すると、不労所得の方が線形的な積み上げが可能であり、この意味でもFIRE達成度の指標として適するといえます。
理由④:単に、インデックス投資よりリターンが良いから
インデックス投資は高配当株よりはトータルリターンに優れる傾向があります。
しかし、すべての投資の中でベストという訳ではありません。
例えば、不動産投資はインデックス投資のリターンを優に上回ることが可能です。
これは、不動産投資は借入により少ない元手で大きな投資ができるためです(レバレッジ効果)。
例えば、代表的なインデックス型ETFであるVTIは、10年来のトータルリターンが年率11.9%です。
一方、一例として、筆者の不動産投資のトータルリターンは年率20%程度あります。
このように、インカムゲインが多く得られる上、トータルリターンにも優れるため、単に不動産投資を選んでいるという側面もあります。
(もちろん、不動産投資特有のリスクはあり、そもそもある程度の属性が必要条件です。)
まとめ
以上、インデックス投資を辞めて高配当株投資、不動産投資に取り組んでいる理由でした。
インデックス投資は基本的に、売却時期が未定の余裕資金の運用や、初心者の方の導入として適すると思います。
短期でのFIREを目指す方には、あまり適さない面はあるかもしれません。
目的に応じて、運用方法を選択するのが重要ですね。
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