ネットで下記記事を見かけました。
『夫婦2人の老後資金、1億円も必要に!? 経済評論家が教える「サラリーマンの定年後、安心できるか否か」の目安』
ゴールドオンラインの記事です。
記事によると、老後2000万問題は飛び越え、夫婦で1億円必要とのこと。
さすがにそんな必要?と思いつつ読んでしまいました。
以下、感想です。
「1億円」の妥当性検証
まず前提となる数値の妥当性から。
記事によると、老後の夫婦の生活費は月25万円とのこと。
生命保険文化センターによると、最低限の生活費が23.2万円とのことなので遠からずでしょうか。
そして、65歳から33年間生きるとして25万×12月×33年で約「1億円」だそうです。
寿命が98歳になっていますが、今後の平均寿命の伸びを考えれば、無くはないでしょう。
ただ、「1億円」には年金が考慮されていません。
日本年金機構の数値をもとに計算すると、一般的な夫婦2人の年金は月23万円です。
ここで、老後2000万×2人をクリアできたとします。
すると、FIRE的な4%ルールで考えると、ざっくり4000万×0.04÷12≒月13万の資産収入です。
合計月36万円で、それなりに余裕のある生活ではないでしょうか?(最低限の生活費が23.2万)
年金制度が維持されれば、適切な運用ができればの前提ですが、やはり老後2000万は十分なラインかと思います。
つまり、少なくとも「老後資金、1億円」はあおり過ぎ、という結論になるかと。
記事の裏の意図は…
この記事の後半を雑に要約すると、以下の通りです。
自営業者は年金が足りない→死ぬまで働け
最近の高齢者は元気→サラリーマンも70歳に繰り下げ受給すべし
それでも年金足りないかも→諦めて生活を切り詰めよ
1億円という煽り、そして上記から伺えるこの記事の狙い。
そう、お分かりの通り、煽って年金の受給を減らしたいという意図が透けて見えます(厚生〇働省からお金もらって書いてるんでしょうか)。
(※上記は全て個人的憶測に過ぎません。)
筆者は、人は60過ぎれば何が起こるか分からない以上、年金は貰えるならさっさと貰っておくべき主義です。
まあ皆がそれやると、年金制度の破綻が早まりますが…。
FIRE民は、老後資金問題どこ吹く風
ところで、FIRE民はといえば、老後資金問題どこ吹く風状態でしょう。
だって、経済的自立(FI)を達成していますから。
年金0でもやっていけてますから。
FIREには、老後資金問題を自動的にクリアできるというメリットもあるといえますね。
FIREは老後2000万よりはるかに大きな資産が必要なので。
また、年金制度の先行きも不安な今、年金無しで自己完結できるのも強みだと思います。
やはり「自立」は何事にも重要でしょうか。
特に国の衰退期においては、なおさら頼れるのは己のみという面はあるかもしれません。
まとめ
話は逸れましたが、「老後1億円」は煽り過ぎという話でした。
もっとも、FIRE民、投資民はマネーリテラシー高いので煽られることはないと思います。
世間の風潮に負けず、自分にとってベストな選択をしたいものですね。
「1億円」と言われ、過度に働いたり、過度に節制しては人生もったいないですから。
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