日本株、いわゆる植田ショックから急速に株価を戻したものの、再び調整に入っています。
以下は、ここ半年の日経平均株価の値動き。
日本株はこのまま二番底に向かっていくのでしょうか?
日本株の現状を整理します。
日本株調整の要因
ここ最近の日本株調整の要因として、日銀の追加利上げ観測を挙げる声もありますが、あくまで主要因は米国株への連れ安だと考えます。
以下は、ここ1か月のS&P500(米国の株価指数)の値動きです。
ちょうど9月に入って調整していることが分かります。
一方、ここ1か月の日経平均株価の値動きは以下の通り。
米国株と同時期に下落が始まっていることが分かります。連れ安です。
しかし、状況はむしろ日本株の方が悪いように見えます。
円高の影響
日本株の方が下落が大きいのは、円高の影響も加わっているためと考えます。
円高は一般に、日本企業の業績悪化要因です。
以下、ここ1か月のドル円相場。
8月半ばにピークをつけてから、一転して円高が進んでいます。
9月11日には一時1ドル140円台をつけました。
現在の日本株の調整は、米国株安+円高のダブルパンチの影響と理解できます。
このうち、米国株安は季節要因もあり一時的な影響になる可能性がありますが、円高のトレンドは収まらない可能性があります。
円高の根本要因
ここ最近、米国の景気後退懸念が膨らんだりしぼんだりで、為替相場は上下にせわしなく動くことが多かった印象です。
しかし、長期トレンドを形成する根本要因は日米の金利差です。
その観点で重要な、米国の消費者物価指数の推移は、以下の通り。
2024年に入ってインフレがかなり沈静化している事が分かります。
インフレ再燃の可能性が無いわけではないですが、インフレが根治した可能性は日に日に高まる状況です。
つまり、米国が利下げに進む土台は着々と整いつつあると考えます。
一方、日本は周知のとおり、日銀が利上げに意欲的です。
したがって、日米の金利差は間違いなく縮小傾向です。
一時的に円安に振れることはあっても、長期トレンドは円高という可能性が高まっていると考えます。
そして、直近の日本株が過度の円安シナリオを織り込んでいたとすれば、調整局面がしばらく続く可能性もあります。
まとめ
以上、円高と日本株の現状を整理しました。
円高がしばらく続く場合は、それに応じて日本株も軟調な局面が続くケースも考えられますね。
ただ、円安を見込んで過度に評価されていた部分が是正されるともいえるので、より適正価格で買う機会ともいえます。
せっかく株価も落ちているので、筆者は欲しいのに最近手が出てなかった金融株、商社株あたりを物色しています。
ご参考になりましたら幸いです。
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米国株は8月、好調でした。
植田ショックの時に書いた記事はこちら。
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