以前の記事で紹介した、前職の先輩との話の続きです(前職は伝統的日本企業、いわゆるJTC)。
先輩によると、コロナから4年、職場が100%出社に戻ったとのこと。
筆者がいた頃はコロナ全盛期、週2~3くらいリモートだったと記憶してます。
あの頃、特に問題なく業務は回っていたはずですが…。
昔ながらの日本企業って、何かやたら出社したがる、させたがる傾向ありますよね。
なぜでしょうか?
みんな同じ大好きJTC
JTCが出社を好む背景に、各人の成果を曖昧にするシステムがあると考えます。
例えば、会議。とりあえず皆出席することで、皆(チーム)の成果にします。失敗も皆の責任。
前職の上司、8時~20時はほぼ会議で埋まってました。会議で埋めつくされた予定表が懐かしい。
他には、ハンコ。皆が承認すれば、失敗しても皆の責任。
ずらっと10個並んだ提案書のハンコ欄が懐かしい。
こうやって、失敗も成功も皆のものにするのが、美しき我が国伝統のお作法です。
和を尊ぶ我々日本国民にふさわしい、素晴らしいシステム。
これにより、頑張ってもほぼ変わらない給与体系、年功序列という名の若手の給与抑制が実現されます。
出社したがる謎現象
本来、リモートワークは通勤時間削減、生産性向上等、従業員にはメリットが多いはずです。
しかし、上述した日本企業的システムを踏まえると、出社したがる謎現象が解明できます。
つまり、各人の成果が曖昧だと、従来は成果ではなく「頑張り」(長時間労働)で従業員を評価してきました。
ここで、リモートワークが登場すると以下が起こります。
出社(従来)→成果が曖昧→「頑張り」で評価
リモート→姿が見えない→「頑張り」評価できない→成果で評価
これは、これまで「頑張り」だけだった人には死活問題です。
成果が無いことが可視化され、自分がいなくても業務が回ることがバレるからです。
そこで、「頑張り」だけの人から率先して出社、従来の評価基準を振りかざし、出社が不要な人にも出社を強制、という流れだそうです(先輩談)。
残念ながら、「頑張り」派が多数派なのが致命的でしたね…。
悪平等が幸せを奪う構図
まとめると、「頑張り」だけの人を守る仕組みがリモートを消滅させたといえます。
もちろん、チームで仕事をする場合、完全な成果主義だとギスギスして仕事にならない面は考えられます。
しかし、現状のJTCは平等主義が行き過ぎ、弊害の方が大きいような気がします。
リモート消滅により、多くの通勤時間のムダが発生、「頑張り」を見せるためだけのムダ残業も発生。
すると、従業員の時間は奪われ、従業員が家族で過ごす時間も奪われます。
悪平等が幸せを奪う構図。
このような状況はすぐ是正されるべきですが、残念ながら我らがJTCの動きは遅いです。
コロナというビッグイベントがあっても結局は100%出社回帰。
JTCはあと何十年、いや何百年、いや未来永劫変わらないかもしれません。
まとめ
以上、リモート可でも出社したがる謎現象を説明しました。
JTCの悪平等はまこと由々しき事態です。
既にJTCを脱出した身としては、従業員の幸せを奪い続ける会社に人生を捧げる必要は無い点をお伝えしたいです。
1つの会社で定年まで働くだけが人生ではありません。
転職、あるいはFIREも選択肢として存在します。
そのための一助となれるよう、精進して参ります。
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