ラットレースとは、働いても、働いても、一向に資産が貯まらない状態のことです。
回し車の中をくるくると回るハムスター(ラット)に例えられます。
どれだけ働いても生活が向上せず、辞めることも許されないので辛い状態です。
FIRE・セミリタイアとは対極のような概念ですね。
このようなラットレースを回避するには、何が必要でしょうか?
ラットレースにハマると…
ラットレースにハマる典型的な例は、収入の増加に比例して支出も増加するパターンです。
収入がグングン伸びるので、支出もグングン増える。
「高収入」に達すると、さらに住宅ローン、カーローン、教育ローン…と組んでいく。
ローンにより、支出がベースアップする。生活水準も上がる。
以上を経て、固定費が高水準に達します。
そして、ちょうどその頃、給料の伸びも鈍化する。
所得税も加速度的に増え、公的補助も打ち切られ、手取りが伸びない。
ここまで来たらラットレースが完成です。
頑張っても頑張っても、給料は増えず(成果は会社が搾取)、増えた分はお国が回収。
ローンがあるので、辞めることも許されません。
必要な心構え①:ムダの排除
上記から分かる通り、ラットレースの根本原因は、上げ過ぎた固定費です。
固定費を上げ過ぎると、たくさん働く以外の選択肢を失うからです。
その意味では、ムダな支出の排除は重要です。
我慢して節約するのではなく、もともと不要な「ムダ」を削るという意識です。
キーワードは、「見栄」や「常識」。例えば、
家→周りが買えというから買ってないですか?本当にそのスペックは必要ですか?ニーズを考えると、賃貸で十分ではないですか?
車→都市部ならそもそも必要ですか?移動が目的なら、軽で十分ではないですか?
自分自身に眠る価値観に向き合うことが重要です。
「見栄」や「常識」等、他人の基準で物を買っていたら、お金はいくらあっても足りません。
他人の基準で生きると、ラットレース一直線です。
必要な心構え②:会社と心の距離を置く
支出を抑えたとて、過剰な労働を続けたままでは、真にラットレースから抜け出せたとはいえません。
会社は、成長や競争を求めたり、最悪の場合、忠誠心や無償奉仕を求めるケースがあります。
一般的には、どんなに頑張っても給与は大差ないので、過剰に頑張った分は搾取されるだけです。
本来、労働と給与は等価交換であるべきもの。
暑苦しい企業文化とは一定の距離を置き、搾取から逃れることが肝要です。
とはいえ、特に伝統的日本企業では、企業文化を回避しきるのは難しいかもしれません。
上手い断り方、断る理由はネットで探せるので、これを活用し、過剰な仕事・イベントは少しずつでも断ることをお勧めします。
あくまで穏便に、表面上は会社に合わせ、心の中で距離を置くと無難です。
まとめ
以上、ラットレースに巻き込まれない心構えについて説明しました。
「何となく買う」「何となくローンを組む」を防ぐのが重要かと思います。
十分な納得感を持って買う事を習慣化できるといいかもしれません。
ともかく、社会も企業も、人をラットレースに落とし込めるようできていると考えます。
その方が、たくさん税金を取れるし、たくさん搾取して儲けられるからです。
皆様ご用心ください。
気づいたらラットレースだった、では少しもったいないですからね。
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自分の価値観に向き合い過ぎて、買うこと自体が面倒臭くなった人もいます。
労働者に対する搾取が進んでいます。
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