自分は本当は何の投資をすべきなのか、改めて考えてみると難しい、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、ざっくりと株式投資、不動産投資を比較しますので、適性判断の1つの目安にしていただければ幸いです。
ちなみに、今回比較する株式投資、不動産投資とはいずれも長期投資と定義します。
株式投資は指数に連動するインデックス投資のイメージ、不動産投資は借入を活用した実物不動産投資のイメージです。
それでは、説明します。
株式投資/不動産投資の比較概要
値動き
日々の値動きは、株式投資のほうが激しいです。
そもそも、不動産投資で日々の値動きという概念はありません。流動性が低く、リアルタイムの公開市場がないからです。
大きな値動きという意味では、株式投資、例えばS&P500はここ20~25年で3度暴落。
一方、その間、日本の不動産は基本的に右肩上がり。ただし、35年ほど前にバブル崩壊があります。
じっくり or 早く
不動産投資は、基本的にローンを組んで行います。
自己資金以上の物件に投資できるため、投資効率が上がります。そのため、比較して不動産投資の方が資産拡大のペースが早いです。
一方、株式投資にも借入を行う信用取引がありますが、長期投資には使えません。
株式市場は一定周期で暴落があり、そのタイミングでロスカット(強制決済)されるからです。不動産投資にロスカットはありません。
借入
上記の通り、不動産投資は借入を行います。
借入は、収支がプラスなら収益を拡大させますが、マイナスなら損失を拡大させます。
ただし、不動産市場は安定していて収支がある程度読めるので(勉強していれば)、そもそもマイナスになる物件は買わないという面はあります。
なので、心理的に借入を許容できるかというポイントになるかと思います。
インカムゲイン
ざっくりとですが、株式投資はキャピタルゲイン(値上がり益)中心、不動産投資はインカムゲイン(賃料収入)中心のイメージです。
もちろん株式投資も高配当株、不動産投資にも短期の転売狙いという手法もあります。
この辺は千差万別なので、一例として、当ブログの「不労所得の記録」をご参照ください。
目的
上記を踏まえれば、早く資産形成できる不動産投資は早期FIRE向き、株式投資は逆に老後の資産形成向きといえます。
これは、あくまで両者を比較すればの話で、株式投資もFIREに活用可能と考えます。
初期投資額
これは株式投資が有利です。
株式投資は1株から投資が可能、現物の不動産投資は1回の投資額が当然大きいです。
分散投資
投資額の違いから、株式投資のほうが分散投資が容易です。
そもそも、不動産投資は集中投資の最たるものです。分散投資を重視する人には向きません。
ただし、どんなに分散しても暴落局面で株式の暴落を防ぐことはできません。
暴落の影響を緩和するには、異なる資産クラスへの分散が必要です。
手間
インデックス投資では特に、株式投資は手間がかかりません。
不動産投資は、しっかりした投資を行うにはどうしても数か月は要すると思います。
ただし、いずれもやり方次第でかける時間は大きく変わってきます。
興味
株式投資と不動産投資は、投資対象が全く異なります。
経済・金融情報が好きか、物件や町に興味があるかで、どちらに興味があるかが変わってくるでしょう。
興味があるかどうかは、長期的に投資を続けていく上で重要な要素だと思います。
株式投資に向いてる人、不動産投資に向いてる人
以上を踏まえると、簡単には以下のようにまとめられます。
株式投資に向いている人
・日々の値動きが気にならない人
・じっくり資産形成していきたい人
・借入に心理的抵抗を感じる人
・値上がり益を重視する人
・老後資金またはFIRE目的の人
・少額から投資を始めたい人
・とにかく分散投資したい人
・投資にはまったく手間をかけたくない人
・経済・金融情報のチェックが好きな人
不動産投資に向いてる人
・日々の値動きが気になる人
・とにかく早く資産形成したい人
・投資のための借入を受け入れられる人
・毎月の不労所得を重視する人
・早期FIRE、早期資産形成目的の人
・投資資金を既に十分持っている人
・分散投資を重視しない人
・投資に時間をかけても構わない人
・物件を見たりや街歩きが好きな人
どちらに何個当てはまるでしょうか?
適性判断の1つの尺度としてご利用ください。
まとめ
以上、ざっくりとですが株式投資、不動産投資の比較を行ってみました。
今回はあくまで単純化した比較なので、より詳細は引き続き今後の記事にて適宜紹介していきます。
投資であれ何であれ、選択肢を多角的に検討することは重要です。
そして、学ぶだけ、検討するだけならリスクはありません。
当ブログがその一助となりましたら幸いです。
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