一口にFIREといっても、様々な種類があり、FIREに対する考え方も人それぞれですよね。
筆者の場合、一応数値上は不労所得>生活費となり、理論上、働かなくても生きていける経済的自立の状態に達してはいますが、しばらく本業を続けようと思っています。
いまの本業の仕事は、幸いなことに辛さ等はないですが、かといって大して好きでもありません。
なので、人によっては、せっかくFIREできるのに時間を無駄にしていると思われるかもしれません。
現状、FIREできる人間がなぜ5年仕事を続けようとしているのか、理由を説明します。
理由①:属性上、不動産投資に有利だから
筆者が仕事を続ける最大の理由が、不動産投資に有利だからです。
不動産投資を行う際、特に不動産を買い進める上で序盤の段階ほど、属性によって融資条件の優劣が決まります。
属性とは、ローンを組む個人の信用のことです。年収や、どこに勤めているか等が重要です。大企業、公務員、国家資格者などが有利です。
そして、属性が高いほど融資条件が優遇され、融資条件は、不動産投資の成否に直結します。
一般的には、年収500万は最低限必要で、700万あれば好ましく、1000万あればより好ましいです。
筆者は必死に働いて年収1000万を目指そうとは思いませんが、700万程度は確保して不動産投資を有利に進めたい考えです。
ちなみに、副業や起業していくら稼いでも、銀行からはあまり評価されません。これが、あくまで本業で稼ぐ必要がある理由ですね。
正直、投資でそれなりに収益を上げられているいま、本業の収入を上げる費用対効果が高いとはいえませんが、目の前の700万だけでなく、それが不動産投資によって何倍にも拡大することを期待して、頑張っている状況です。
理由②:ブラック職場問題は転職で解決したから
当初、筆者がFIREを志した理由は、ブラック職場から一刻も早く抜け出したかったからです。
そのため、当初は早期にリタイアすることを最優先に行動していました。
しかし、不労所得が増すごとに余裕が生まれ、別に大企業にこだわって稼がなくてもいいかと思い立ち、転職に踏み切りました。
結果、これが大当たりし、労働環境は大きく改善、FIREを待たずしてブラック職場問題は解決してしましました。
すると、早期のリタイアの必要性は小さくなります。
なので、今の仕事を続けるかどうかの基準は、いかに早くリタイアするかという当初の基準から、お金と時間のバランスを考えたときにベストなタイミングは何時かという基準に移ってきています。
現状は、上記の不動産投資の事情もあり、また、FIRE後には節制ばかりの生活ではなく、家族や趣味の時間を楽しむのに十分な収入源を確保したいとの想いから、5年程度働くという選択を考えています。
理由③:生活費が上昇する可能性
生活費の上昇は、FIRE共通の懸念事項ではないでしょうか。
昨今、日本においてもインフレの影響が顕著です。生活費は、インフレの影響を否応なしに受けてしまします。
理論的には、インフレが進めば資産価格も上昇し、不労所得も上昇する計算にはなります。
しかし、理論はあくまで理論であり、実際に本格的なインフレ局面でFIREが機能するのか、あまり実例が無いところではあります。
すると、やはりFIREすべき切迫した理由が無い限りは、不労所得がギリギリ生活費を上回る程度では完全に働くのを辞めるべきではないというのが、一般的な見解にはなるかと思います。
また、筆者も含め、結婚してDINKS志向でもない場合、家族が増えることによる生活費の増加要因もあります。
これらを踏まえると、あと5年程度かけて資産からの収入の柱をしっかり太くしてからFIREしたいという結論に至りました。
まとめ
以上、筆者がFI(経済的自立)したにも関わらず5年本業を続けたい理由を説明しました。
結局のところ、一刻も早くFIREしたいというFIRE自体が目的になっていた価値観から、FIREは幸せに生きるという目的達成の1つの手段という価値観に変容したことが根本原因だと思います。
ちなみに、不動産投資はある程度の年数、安定経営を続けて実績を残すと、サラリーマンとしての属性より大家としての実績を重視した融資が可能になります。
そうなると、属性を維持する理由は無くなるので、必然的に筆者もFIREに近づいていくのかなと思っています。
いずれにせよ、FIREを目指す方は仕事を続けるメリットとデメリットを見極めた上で、自分にとってのゴールはどこか見定めるのが良いかと思います。
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