インデックス投資をやってるけど、これだけで良いのかな?
不動産投資は聞いた事あるけど、正直あまり知らない…。
投資戦略について、このままで良いのか?とお考えではないですか?
例えば、インデックス投資は1つの優れた戦略ですが、投資の目的や状況次第では、もちろん万人にベストな戦略とは限りません。
より自分に適した投資を実践するには、幅広い投資戦略について十分知っておくことが重要です。
その中で、有名なわりに、意外と詳細まで知っている人が少ないのが不動産投資です。
そこでこの記事では、株式投資と不動産投資の違いについて詳細に解説します。
株式投資を実践したい人も、不動産投資を実践したい人も、ぜひ参考にしてください!
株式投資と不動産投資の違い【8つのポイント】
株式投資と不動産投資の違いについて、以下の8つのポイントをもとに説明していきます。
違い①:収益構造
株式投資
株式投資の利益には、配当金と売却益があります。
配当金は、企業の利益の一部を株主に還元するものです。安定的に収益を得られる企業もある一方、業績次第で減配や無配のリスクもあります。
売却益は、株価が購入時よりも上昇した場合に得られる利益です。市場動向や企業の成長に依存します。
不動産投資
不動産投資の利益には、家賃収入と売却益があります。
家賃収入は、物件を貸し出して得る定期的な収益です。家賃は安定していますが、空室リスクや滞納リスクもあります。
売却益は、購入時よりも高値で物件を売却した場合の利益です。ただし、売却には時間と費用がかかります。
違い②:初期投資額
株式投資
数千円~数万円から始められるため、投資資金が少ない人にも適しています。
このため、資金が少なくても分散投資が可能です。投資信託やETFを利用する手もあります。
不動産投資
物件価格が数百万円から数千万円規模となるため、初期費用が大きいです。
さらに、購入時に初期費用(仲介手数料、登記費用、不動産取得税など)が追加で必要です。
そのため、融資を利用することが一般的で、返済負担を考慮する必要があります。
違い③:流動性
株式投資
株式市場でリアルタイムで売買ができ、迅速に現金化可能です。
市場が開いている限り、数分で売却できる利便性があります。
不動産投資
流動性が低く、売却には数週間から数ヶ月かかることが一般的です。
物件の条件や地域の需要により、売却までの期間は変わってきます。
一般的に、購入者を見つけるために仲介業者を利用する必要があり、売却にコストがかかります。
違い④:レバレッジの活用
株式投資
通常は現物で運用しますが、信用取引を利用すればレバレッジをかけられます。
信用取引では、自己資金の3倍程度まで取引が可能です。
ただし、株式は価格変動が激しいので、信用取引はハイリスクです。初心者にはお勧めできません。
不動産投資
不動産融資を活用することでレバレッジ効果が期待できます。
例えば、物件価格の10~30%を頭金として、残りを融資で調達することが一般的です。
レバレッジを活用すると、少額の自己資金で大きな資産を運用できますが、借入金の返済リスクを伴います。
違い⑤:価格変動リスク
株式投資
短期的な市場の影響を受けやすく、価格変動が激しいです。
例えば、景気後退、業績悪化、ニュースや投資家心理が株価に直結します。
長期的には経済成長とともに上昇する傾向がありますが、個別株では倒産リスクもあります。
不動産投資
地域や経済状況による価格変動がありますが、株式に比べて価格は安定しています。
流動性が低い分、各取引がリアルタイムで価格に反映されることが無いからです。
ただし、経済危機や人口減少、災害などで長期では物件価値が下落する場合もあります。
違い⑥:管理の手間
株式投資
一度購入した株式や投資信託は、その後の管理がほとんど不要です。価格の確認や必要に応じた売買程度で済みます。
個別株の場合、企業の業績や市場動向のモニタリングが必要ですが、インデックス投資の場合はさらに手間が軽減されます。
また、売買が完全にデジタル化されており、手間を最小限に抑えられます。
不動産投資
賃借人との契約や家賃の徴収、物件の修繕、清掃などの管理が必要です。
空室が発生した場合には新しい入居者を見つける必要があり、時間と労力がかかります。
これらの手間は、管理会社に委託すれば軽減できますが、その分管理手数料が発生します。
違い⑦:税制の違い
株式投資
配当金や売却益に対して課税されます。日本の税率は約20.315%(所得税+住民税+復興特別所得税)です。
NISAやiDeCoなど、税制優遇制度を活用すれば、非課税枠内での投資が可能です。
不動産投資
家賃収入が所得として課税されます。売却益は分離課税です。
このため、高年収の方ほど所得税負担が大きくなりますが、その場合法人化して節税という手もあります。
一方、減価償却費を経費として計上できるため、課税所得を圧縮(節税)できる場合があります。
物件の修繕費や管理費など、かかった費用は経費に算入可能です。
違い⑧:投資の透明性
株式投資
上場企業の財務情報や業績は定期的に公開され、誰でも容易にアクセスできます。
また、市場での価格変動がリアルタイムで確認できるため、投資判断がしやすいです。
不動産投資
物件の価値や将来の賃貸需要を評価するには、地域や市場の詳細な情報収集が必要です。
しかし、売却価格や市場動向が公開されていないケースも多く、判断材料が不足しがちです。
ただし、透明性が低いからこそ、非公開の有利な取引も存在し得ます。
株式投資と不動産投資の比較表
上記の株式投資と不動産投資の違いをまとめると、以下の表の通りです。
株式投資 | 不動産投資 | |
初期投資額 | 少ない | 多い |
流動性 | 高い | 低い |
レバレッジ | かけにくい | かけやすい |
価格変動リスク | 高い | 低い |
管理の手間 | かからない | かかる |
税金のコントロール | しにくい | しやすい |
透明性 | 高い (良くも悪くも) | 低い (良くも悪くも) |
簡単にまとめると、始めやすさ、手軽さの面では圧倒的に株式投資が優位です。
一方、不動産投資には、レバレッジをかけた長期投資ができる点、税金のコントロール、取引・管理の工夫の余地など、収益性に関するメリットがあります。
不動産投資は、比較的手間がかかるものの、しっかり取り組めば相応に収益性を高められる投資、とまとめられるかもしれません。
まとめ
以上、株式投資と不動産投資の違いについてでした。
上述した通り、不動産投資には収益性に関するメリットがあります。
そのため、少なくとも平均的な株式投資と比較すると、不動産投資により大きなチャンスがあることは事実だと思います(リスクもあります)。
したがって、例えば「10年以内にFIREしたい」方には、不動産投資は1つの選択肢になり得ると考えます。
この他、融資はあまり利用しない方法で、資産としての安定性や、安定した家賃収入を求めて不動産投資をされる方もいます。
(同じ「不動産投資」といっても、融資の活用法により投資の性質が大きく異なるのが面白いところです。)
以上、ご参考になりましたら幸いです。
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